しょっぱすぎのラーメンにも一筋の光

酒飲みは、たらふく飲んだ後でラーメンを食べたくなのだそうだ。

例外に漏れず、ウチのオットも、大のラーメン好き。

日々の暴飲にプラスし、トドメのラーメンが彼の皮下脂肪の主たる原料となっている。

我が家のラーメンは、イロイロな形で準備される。

インスタントラーメンもあれば、カップラーメンもある。

肉などを購入した日から二―三日は、自前のラーメンスープということもある。

自家製スープは、いい味を出すのが、思いの外難しい。

ラーメン屋の味というのは、なかなか再現できないものなのである。

まあ、カンタンに自宅で作れる料理であれば、あんなにラーメン屋が流行ったりしないだろう。

家に帰りたくないサラリーマンの胃袋も、ラーメン屋が無くなったら、困るだろう。

ウチの場合の『自前スープ』とは、大量の豚肉と鶏肉を圧力鍋で一時間程煮込み、その煮汁を使う事が多い。

しかしながら、その汁は、かなりのラードに閉められている。もう、コテコテ。

一度冷やして、油を取り除いたり、醤油やネギなどを入れて、一晩寝かしたりと、結構手間がかかる。

毎回同じ様に作っているつもりなのだが、毎回味が変わってしまうというのにも悩まされている。

日本にいたときには、有名ラーメン店から直送してもらい、イロイロな味を楽しんだものだった。

しかしながら、バリ島ではそういうワケにはいかない。

楽しみにしていたウブドのラーメン屋も、開店から三ヶ月で味が落ちてしまったし、

インスタントラーメンは、自前スープより高い可能性すらある。

目標としているのは、インスタントラーメンの味である。

あのスープは、いつ食べてもそれなりに旨い。

これをお読みの方は、志が低いと思うかもしれないが、あの味は、そうカンタンには作れない。

試行錯誤の上、先日作ったスープは、結構旨かった。旨いと感じたスープは、これで二回目だ。メモメモ。

自家製チャーシューに、メンマ、青野菜、ネギ、卵を乗せて頂く。

麺やその他の食材はこちらのスーパーで買える乾麺や生麺を利用している。

ラーメンを作るのは、ほぼ毎日の事なので、安定した味を作れるように

なりたいと思ってはいるのだが、何故か毎回違う味になるのよねー。

料理には性格が出る。

『料理人には一生なれない』と、思わずにはいられない。

芸術家だからな・・・。たはっ。

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