しゃぼんだま　あおいそら　
（ブログ　ｂｙ　芸術家　おじゃら　りんご）

◆　5995　★　鏑木清方展-4　◆

2022.4.12.

あとは、影の無い絵だよねー。笑。

ほとんどの日本画の肖像画は、影は無いんだけれども。

影を省略すると、立体感に欠けるからさ、やっぱり、全体的な配置とか、色のバランス、人体のポーズなどに工夫をこらしているはずなんだよね。

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結局、着物の美しさに目が引き寄せられてしまって、写真撮影すると、顔がぼやけた感じになってしまう。

という感じかな。

日本人の場合、日本髪は黒だし、頭が結構大きくなるからね。

顔を相当小さくして、着こなしも、実際よりも、ずっとスリムに描いているはずなんだよ。

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それから、永井豪先生が、ギリシアなどの９頭身の塑像なんかを参考に女性の絵のバランスを作っていた話を思い出し、清方先生も、きっと、ギリシア像や、当時の塑像のバランスの話を読んだりしたんだろうと思ったりもした。

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チラリズム。

それから、この、下の絵なんかもそうなんだけれどもね、着物の隙間や、重なった所に、ほんの少し、赤が見えるでしょ。

これがまたね。

このグリーンの着物だって、近くで見ると鬼のように模様が入っているし、足の方は、着物が透けて、赤い襦袢がうっすら見えているのかなという感じ。(着物に色の濃淡があるのかもしれないけれども)

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そうして、背景は、ほとんど白で、後ろに、ぼんやりとした花を入れる事によって、人物が、より際立つんだよね。

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歌舞伎シリーズなんか、背景無し。

人物だけが空中に浮いているという構図。

あれはあれで、スゴいよね。

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時代によっては、背景がクッキリ描かれているものもあるんだけれどもね、背景に力が入りすぎると、人物がボヤけるんだよ。

　

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