しゃぼんだま あおいそら 
(ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

 

◆ 5898 ★ 信長様 ◆

2022.3.11.

歴史家 小和田和男さん談

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この時代の茶の話をするとすれば、信長様が、「茶の湯」というシステムを、政治に活用したという特異性だろうと思う。

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褒美として茶道具を信長から貰い、茶室を持てる、茶会を開くことができる。

その【茶会】の許可、茶会で使う、信長様のコレクションという褒美欲しさに、家臣たちが頑張る。

マンガ「へうげもの」なんかにも、良く出てくるくだりで、古田織部様などは、茶道具のために、本当に良く働いたという内容。笑。

人間のモチベーションというのは、様々だ。

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【茶の湯ご政道】

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それまでの戦に勝った者への褒美といえば、土地か金であった。

信長は、家臣たちに、茶の湯を流行らせ、茶道具を褒美として与え、大手柄を立てれば、茶室を持てるというような、ステータスとして、茶の湯を政治に活用した最初の人物であった。

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個人的な感想を申せば、これは、実際に価値のある【土地】や【金】には限りがあるため、もう一つ、価値の確定していない品物に付加価値をつけて、【茶の湯】を利用した錬金術のように思える。

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政治家として、何てアタマが良いんだろうという感想。

アタシは、アートの価値について、ずっと研究してきた。

人は、何に対して価値を感じるのか。

アート愛好の人は、何故アートを買うのか。

どういうアートを買うのか。

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そうして、最大の錬金術は、「茶道具」

その前段階の由緒としての、【東山御物】

ということになる。

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財政難だった室町幕府は、勘合貿易により、中国からの輸入品を独占的に日本で売りさばいた。

その時に、南画などの書や、工芸品、陶器なども集め、それらを愛でながら喫茶するという風習をスタートさせたのである。

理由は、輸入品の中に茶も含まれており、有名寺院が、日本で茶葉を栽培し、これまた、独占的な利権を持っていたと考えるべきだろう。

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政府が国宝と定めた5点、中国の書画の全てが、この「東山御物」である。

という情報を得たときに、アタシは、日本の美術界の由緒についても理解ができたのであった。

流石アタシ。

長年、良いとも思わない書画も見続けてきた甲斐があったよ。笑。

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本能寺で暗殺された信長様。【茶会を開こうとしていた】というのは知らなかったけど、名物茶道具が灰と化した事実は哀しい。

 

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