しゃぼんだま あおいそら 
(ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆ 5670 ★ 美大の課題 ◆

2022.3.2.

 

MIRO展に行く元気は残されておらず、同じ美術館で開催されていた、美術大学合同卒展に流れる。

若い方の絵というのは、まだ下手くそだけれども、元気があって良い。

卒展で作品が並べば、才能の違いは一目瞭然という世界が残酷である。

技巧が優れている作品であったとしても、全体のまとまりが悪く、遠目の引きや、絵として成り立っていないとか、作品として全く評価できないとか。

様々もあった。

美大によって、作品の全体が全く違うということにも驚く。

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美大を卒業したからといって、美術で生計が立てらる人など、数パーセントしかいない。という現実は厳しい。

美大も、その事が理解できているのに、社会に還元する教育プログラムが教科に盛り込まれていないことは、大学の怠慢だろうと思う。

理由は、絵の世界は厳しく、世の中はもっと厳しいからである。

絵以外でも、例えば、料理や、清掃、接客、ショップ経営などの選択肢とセットになれば、仲間と共同して、社会に食い込んで、生計を立てて行ける。

エクセルとか、パソコンの計算とか、タイピング、集計、分析などができれば、そのスキルだけでも会社に就職して、利益を上げられる。

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だから、美術という間口を通してでもいいけれども、エクセル・ワード・データ分析・英語・ディスカッション・問題解決能力・サバイバル学習などを美術課題の中に混ぜて、在学期間に、自然に習得させることが求められる。

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社会として生活をし、収益を絵ながら、創作活動も続け、何十年か後には、志を果たす。

というスタイルがあっても良いと思う。

私などは、美大でもないけれども、自発的に絵を描き続けている。

まだ光が当たっていないが、他のバイトなどもしながら、文章(論文)なども書きながら、絵の夢に挑んでいる。

絵というのは、結果が出るまでに時間がかかるのだ。

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だから、絵は続ける。でも、収益や生計のため、他の仕事も無難にこなせるような、社会的センスも身につけさせないとならない。

と私は思うんだよね。

チェーン店のキッチンのバイトを勧めるとか。賄いがあるし、最悪、料理の経験があれば、慢性的な人手不足の業界なので、仕事には困らないからね。

人生の選択肢が増えることは、人生を豊にすることだからね。

大学は、学生たちの卒業10年後、20年後み見据えて、授業のカリキュラムの中に上手に社会スキルを混ぜてあげて欲しい。

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知人の美大卒のグループで、どの人も就職もせず、フリーターとしてプラプラと楽しく生きている人たちを知っている。

どの人にも才能はあった。

それでも、絵の世界は、才能とは別の厳しさの中にあった。

もう30歳前後となり、ある者は絵を諦め、ある者は、病気になり。

私は、人生とは思う通りには行かないのだと思った。

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写真

上のお作品は、展覧会の展示品。確か、日本人ではない方。(中華系)

やっぱ、人生かけて日本にでてきているからね、スゴイ、クオリティが違う。

 

 

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