孤独と共に書に対峙した作家先生だった。

「孤独というものが、私の生きているかたち。

すべてです。

作ったものは、私の孤独の影です。」

*********

仲の良かった画商さんが、アメリカのオークションに出ていた、3-40年前の、桃紅先生の書を買い戻して、彼女に、そのことを伝えたのだそうだ。

彼女は、「自分の子どもが里帰りしたみたいだ。」

彼女は、大量にある自分の作品を覚えていたんだと、僕は思った。

**********

******

「日本は老いることが成熟だとは思っていない。

成し遂げて熟してゆくことが老いることだと、私はしたいの

価値観をひっくり返したいの」

写真　：こころ　2000年(87才)

********

より美しく、輝きを増すように、年とともに。

私たちを包み込むような孤独の形。

**********

著書　これでおしまい

の最後の言葉

「私が描いたものより、何もかいていない状態が一番いい。

長く生きて、あらゆることをした上で悟った。

何もしない状態が一番いいと悟るために、人間はあらゆることをする」

老いることは枯れる事ではありません。

老いることは熟すことです。

生きた、描いた、貫いた。

桃紅先生107年の奇跡。

振り返れば一本の線。

***********

この写真の作品は、養清堂画廊さんで、桃紅先生が個展をされていたときに拝見したお作品に似ている。

高くて買えなかったから、似たのを自分で描いて、暫く画室に貼ってたな。

(*゜▽゜*)ノ

**********

養清堂画廊さんで、桃紅先生のお作品を見せて頂いたら、全部アルシュに刷られていた。

流石だと思った。

赤い部分はリトグラフで、墨の部分は、手で加筆して、作品を作られていた。

なるほどー。

そういう表現もアリかー。

(*゜▽゜*)ノ

勉強させていただきましたー。