この前、日本橋を通った時、橋の角に修行僧らしき人が立っていたので、鉢の子(僧侶が手にもって托鉢する、茶碗のような品)に賽銭を入れる。

その人は、私が近づいていくと、驚き慌てて、急に、その鉢の子を懐から取り出して、何等かの念仏を唱えて下さった。

挙動不審だったし、被っている笠は、ガムテで雨漏りを補強しつつの、何かの念仏のようなものが油性マジックで書いてあって、ビミョーにこちらも驚いた。

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私は、もしかしたら、この人はニセかもしれないなと思ったけれども、それはそれで、不憫に感じ、この激寒に、裸足で薄い衣のまま何時間も立っているわけで、お金目的だったとしても、仏教を笠に着て、一般民を騙すニセ行為だったとしても、お金に困っていることは理解できたからである。

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こんなときに、私は、信心深かった祖父のことを思い出し、祖父なら、きっと、何某かを施しただろうと思え、私の賽銭など、握り飯がやっと買えるぐらいだけれども、、、、、

その、僧侶らしき男は、念仏を唱えてくれたあと、「このお金は大切に使います」と結構大きな声で私に伝えてきたため、ああ、日本橋界隈でも、修行僧に何某かのお金なんかを渡す人は、皆無なのだと思えて信仰に対する日本人の感性の危機的状況については理解が進む。

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詐欺といえば、ウチの父のパソコンがスパムに入られ、電話がきて、４万円のナントカカードを買わされ、番号を送っちゃって、お金を騙されたとか言ってたな。

まずアタシに電話しろや。

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詐欺グループは、このまま電話を切らずに、次の４万円のカードをコンビニに行って買うように。

という指示に従い、次の４万円を買いに、コンビニに走ったら、コンビニの兄ちゃんが、「それは詐欺だよ」と教えてくれて、一度の被害で、詐欺は終了したのだという話。

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決して、他人事じゃないよねー。

と思いつつ、詐欺に払う金も無いというわが身を振り返り、随分貧乏に慣れてしまったなという感想。

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貧乏は犯罪じゃないもんね。笑。

(*゜▽゜*)ノ

まあ、ささやかな人生だけれども、絵は描いているから、これ以上の幸せは無いよな。