しゃぼんだま あおいそら 
(ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆ 5627 ★ セックス依存症"の怖さ-2 ◆

2021.11.7.

転載記事

(元の記事)

 

本人をかばうことで症状を悪化させる場合も
また、社会的、身体的、経済的な損失に対して当事者が病気であるという意識を持てず、無自覚な状態に陥るケースもあります。

とくに男性の場合、本人が強い権限や経済力を持っていると、周囲の人間が口止めや「尻拭い」をしてしまうため、本人が本来感じるべき痛みに無自覚のまま、問題行動を繰り返してしまうパターンが見受けられます。

依存症の世界では、問題のある人の症状を支えてしまう行動のことをイネーブリング(Enabling)、その支え手となる人をイネーブラー(Enabler)と呼びます。

典型的な例では、アルコール依存症の夫が泥酔してなんらかのトラブルを起こした際に、妻が本人に代わって頭を下げて問題をなかったことにすることで、ますます夫が自身のアルコール問題に気づくことができずに否認を強化するというケースがあります。

そして妻は妻で、「この人はやっぱり私がいないとダメなんだ」という救世主的役割を担うことで、アルコール依存症の夫と共依存関係に陥っていきます。

またギャンブル依存症の家族では、当事者の借金を親が「私が払ってあげないと息子がかわいそう。世間体もあるし……」と肩代わりして、子どもは性懲りもなく再びギャンブルを続ける……というケースも数多く見られます。

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回復をさまたげる「共依存」という落とし穴
ここで、当事者の家族や援助者が陥りやすい「共依存」のパターンを3つ紹介しておきたいと思います。

(1)否定的エンメッシュ(否定的コントロール)
他人の世話を焼き、他人に頼られることで自分の存在を認めさせよう、それによって自分の安全も得ようとする態度のことをいいます。

(2)救世主願望(メサイアコンプレックス)
「困っている人を自分が助けたい」「人の役に立ちたい」という考え自体は否定されるものではありませんが、その背景に劣等感や自己肯定感の低さがあると、「満たされない自分を満たすために人を利用する」という関係性になります。

つまり、自分の自己肯定感を高める道具として他者を利用するということになります。

(3)治療中断に対する恐怖心
当事者が自分(援助者)を見捨てて離れていってしまうことへの恐怖心から、伝えるべきことが伝えられず、間延びした関係性を続けてしまうことをいいます。

本来、当事者が援助者から離れて自立していくことは「自分の力でなんとかやっていける目途がついた」というサインでもあるため、援助者自身の「見捨てられ不安」についても自覚的になる必要があります。

共依存のバリエーションは豊富で、援助者も気づかないうちにその関係性に酔ってしまうことがあります。

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支援者も自分自身と向き合わなければいけない
知らない間に当事者と共依存関係に陥り、「本人のため」と思ってしたことが実は自分自身の不安をケアするためで、本質的には当事者の自立のサポートにつながらない行為を繰り返している援助者のことを「プロフェッショナル・イネーブラー」といいます。

こういう名刺は持ちたくないですが、案外気づいたらこのような膠着した二者関係に陥っている援助者は多く、だからこそ援助者自身の健康性や対人関係のパターンをチェックしておく必要があると思います。

依存症者が自身の問題と向き合い、適切な治療と回復につながるには、その問題や失ったものをきちんとオープンにして、勇気を持ってイネーブラーが支えている手を離し、関係者が足並みを揃えることが不可欠です。

セックス依存症も他の依存症と同様、単に本人の問題行動だけに注目するのではなく、周囲に潜在するイネーブラーの存在も視野に入れて治療戦略を立てていく必要があるでしょう。

やがて、イネーブラーは家族会や自助グループに参加し、そこで仲間とつながって自身の回復に取り組むことで、当事者への対応や距離の取り方を学び、当事者の回復の伴走者となるキーパーソンに成長していくのです。

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中略

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犯罪化しなければ治療に結びつかいない現状
私はこれまで2000人以上の性依存症者の治療に関わってきましたが、「性欲が強く、それが抑えきれなくて性犯罪に走った」という人はごくわずかです。

そもそも多くの男性は、性欲をちゃんとコントロールできます。「男は性欲をコントロールできない」という価値観は、冷静に考えると男性を侮辱するものです。

斉藤章佳『セックス依存症』(幻冬舎新書)斉藤章佳『セックス依存症』(幻冬舎新書)
性依存症の治療が必要な当事者であっても交番の前では痴漢はしませんし、友人との会話中、急に自慰行為をしたりはしません。それなのに、いまだその価値観が根強く残っているということは、それによって都合の悪い事実を隠蔽でき、周囲を思考停止に陥れられると学習している男性が多くいるからです。

著書『男が痴漢になる理由』(イースト・プレス)にも書きましたが、反復的な性的逸脱行動を性欲の問題にのみ矮小化して捉えてしまうと、問題の本質を見誤ります。

同調圧力ともいえるような「男らしさ」を強いる価値観が社会にはびこっているため、犯罪化しない限り、男性の性依存症の問題は臨床の場に出てこないのが現実です。

アルコール依存症の場合は、問題飲酒を続けていると身体がボロボロになるといった健康被害や、仕事の無断欠勤、離婚、飲酒運転、ケンカからの傷害事件などの社会的影響が表面化する可能性が高いのに対して、性の問題はデリケートな性質があるために、「自分にはなにかしらの問題がある」とわかっていながらも当人がなかなかオープンしにくく、治療に結びつかない現状があります。

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転載終了。

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共依存も関係しているのかー。

何分、詳しい話はこのコラムを読んだのが初めてだからね。

今後も、少し、情報を集めようと思います。

 

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