しゃぼんだま あおいそら
(ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆ 5476★ 桂ゆき先生 ◆

2021.8.9.

人はものすごい極限状態を経験して、地獄のカマを何度も踏み破ったりすると、もう最後は笑うしかない

というようなことでしょうか。

「みずゑ」1979年8月号より

桂ゆき先生の言葉

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自由で不思議な絵である。

彼女の絵は、当時、日本では誰でも認めてくれなかったが、パリから帰国したフジタが、熱心に個展の段取りや渡欧を勧めたらしい。

よっぽど才能が感じられたんだろうね。

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戦争を経て、彼女の絵から発するメッセージは進化していった。

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「固定観念というものに対する抵抗は常に心がけているつもりです。」

芸術家であること、

女性であることにも抵抗していた。

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1956年(昭和31年)単身渡仏。

パリで1年8か月を過ごし、そのご、中央アフリカから、アメリカへ。

按摩師として3年弱過ごす。

帰国してからの作品。

色も形も、より自由に、大胆な作風へと昇華してゆく。

社会問題に切り込むような作品を多く残す。

晩年、再びコルクを手に取る。

引き裂かれたコルクの間には、ビッシリと卵

「卵なんていうのは、生命の元なんですね。生命賛歌っていうのもあるし、蛾なんかがビッシリ卵を産みますよね。果たしてそんなに、創っていいもんなんだろうか。

そういう疑問も入っているような。」

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へー。この方の事は、知らなかったけどな。

生きる物の向けられた眼差しや、自由な表現が素晴らしい。

当時外国を旅できるというのは、ヨホドの金持ちだよね。笑。

しかも、5年もの間、世界を放浪。

世界の差別という辛酸の中で、生きる事の貴さや、不条理や、文化の差であるとか、自分が弱い立場に立たされる生活。

そういう経験をされたということが、彼女の精神を成長させたのだろうと思う。

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家庭は持たなかったんだろうか。

蛾の卵のくだりで、アタシが言いたいことは、「あんだけ産んでも、みんな食われちゃって、結局生き残るのは数匹なんだよね」

という生きることの大変さ。それから、それは、逆に、他の生物の糧でもあるわけで、それが、自然界のバランスというものなのだろうと思う。

スゴイよなー。

この前産まれた、毛虫ちゃんたちは、結局、全滅。薔薇の葉を食べすぎて、隠れるところが無くなり、スズメバチに連れ去られてしまう。

生きるのが大変なのは、人間だけじゃないんだなと思ったり、食べられることが前提で、沢山産んでいるんだなとも思えて、心は落ち着いた。

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