しゃぼんだま あおいそら
(ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆ 5460★ 喜多川歌麿様-2 ◆

2021.8.1.

 

吉原で遊女を描くことをライフワークにしていた歌麿。

もともと女好きだったんだろうね。笑。

そうでないと、そういう絵ばかり描かないだろうからね。

ロートレックも娼館に住みついていたみたいだし。

そういう絵は、殿方にも人気あるからね。

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輪郭線の無い浮世絵

目鼻や、手先など、最小限必要な線を除いて、主線(黒い輪郭線)を大胆に省略した作品にも挑戦している。

やっぱり、黒い線を毅然と作る浮世絵の技術は、物凄く高いからね。

線が多いと、刷るのが難しいんだよね。

それで失敗したりもしてしまう。

紙も高いし、ズレるんだよね。多版摺りだからね。

時代によっては、版木の調達も難しいって時期もあっただろうしね。

色々な事情があって、細やかな黒線を排除する作品は、それ以外の線の部分がクローズアップされるからスゴイよね。

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歌麿の宿敵は松平定信。

寛政の改革が行われ、倹約が推奨され、華美な風俗の取り締まりや、出版の統制が行われた。浮世絵にモデルの名前を入れることも禁止される。

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歌麿は、名前を描けないという条例を利用して、デザインの中に絵を入れて、鑑賞者に、名前を連想させるようなナゾナゾ仕立にする。(判じ絵)

これが大人気に。(*゜▽゜*)ノ

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もともとユーモア好きな方だったと思うけど、こういう、作家と鑑賞者の関わりというのは興味深い。

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、幕府は、判じ絵で名前を書くことも禁止する。

この時期、歌麿は新たな画題に取り組んでゆく。

働く美人女性を描いた浮世絵。

こうなると、AKB的、普通の女の人を描いてます。みたいな。

キッチン、機織り、海女さんなど。

キッチンと、機織りはカモフラージュで、海女さんシリーズがメインだな。笑。

半裸の海女たち。大きなアワビを籠に入れるところ。

赤い腰巻の水を絞る。口にはまだ、貝を掻きとる道具を咥えている。

みたいな。

半裸体に赤い腰巻っていうのは、ちょっとヤバイ。

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幕府の統制をかいくぐりながら、絵を掻き続けなければならなかった。遊女ではなく、日常の普通の女性を描いても、女性の美しさを表現できるんだ。という反骨心もあったと思う。

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女性を透かし見るアングルと技法

蚊帳の中や、御簾越し、薄物のの布の透け感、当時の風俗や、シースルーの奥に存在する女性の美しさを際立たせる。

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寛政十二年、ついに、美人大首絵を描くことを禁止されてしまう。

文化元年(1804年)

歌麿は突然奉行所に呼び出され

禁令に触れたのは武士の絵。

手鎖50日の刑

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天才絵師にヒドイことするよなー。

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晩年の作品には、吉原の遊女の様々な作品が描かれている。

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最終ページに、自画像ではないかという絵を描いている。

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歌麿無くして美人画無し。キッパリ。

(*゜▽゜*)ノ

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