しゃぼんだま あおいそら
(ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆ 5448★ ホリ ヒロシさん ◆

2021.7.28.

ホリ ヒロシさん

人形風姿花伝

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40年前、人形と共に舞う「人形舞」、独自の舞を確立。聞いたこと無かったけどな。

美しい人形。まるで、生きているような動き。

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この世のものでは無いものを表すときに、人形というのは最も適しているのではないか。

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女性の遺影に手を合わせる映像。

その映像は、愛に溢れていた。

年齢からも、母親かと思ったが、奥さんだった。

21歳年上。

奥さんは3年前に80才で他界されて、二人で人形舞台を作ってきたのに、突然逝ってしまったと話す。

80歳だから、まあ、突然でもない。笑。いつ死んでもおかしくない年齢だよ。

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二人で暗闇を刀を振り回しながら道を切り開いてきた。

26歳の時、47歳の舞位子と結婚。

このストーリーだけでも壮絶。笑。(*゜▽゜*)ノ

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さくらというのは、10日ばかり、燃え上がるように咲いて散っていって、その中に日本の美しさがある。消え失せるうつろなものも表現したい。

今までは、家内の眼を通して、日本の哀感みたいなもの、無情感のようなものを表現していたと思う。

コロナがあって、疫病とともに全てがストップして、自分が冬眠するのと同じだなと。(今は)啓蟄じゃないけれども、日本が始まるという感じ。

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作品は、モチーフ(仏像の実物)から、下絵を作り、

粘土で造形を作る。

流石に上手い。(*゜▽゜*)ノ

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粘土から型を取り、和紙と糊で固めた頭。

耳と手は木を彫り出して作る。

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へー。和紙なんだ。

軽いし、逆に壊れにくいのかもな。

ようするに、紙蘇(しそ)人形ってことだよね。

堀柳女(ほりりゅうめ)先生の作品を思い出す。

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人の心をえぐるとか、人の痛みを潤すとか、そういう作品を作らないと人は振り向かない。 23才のとき舞位子(他界した奥さん)と出会う。

よく考えたら、アナタがやっていることは、歌舞伎もどきになっちゃう。

歌舞伎や日本舞踊の人がやればいい。

そうじゃない、もっと形に囚われず、心に届くものをやらなくちゃダメじゃない。

それはテーマでしょ。(舞位子は)さくらをイメージした日本の面影をイメージをする作品を作った。

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あるとき、舞位子は、私がアナタの闇になるから、アナタはヒカリになってと言った。

今思えば、物事というのは、陰陽で成り立っていて、いなくなると、そういう事かと分かる。

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絹布を貼った顔に彩色してゆく。

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へー。色鉛筆なんかも使うんだ。

泥岩

金泥を眼球の塗り、上から薄墨を塗って仕上げる。

堀さんは、全ての人形を、この、金泥を使った眼球を利用している。

闇の中で顔を動かすと、眼に光が当たった時に、表情が変わる。

なるほどー。

室町時代の日本の能面も同じ手法で眼が描かれている。

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一つ一つの人形への思いがありますから。僕は、全ての人形の眼に金泥を使います。

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作品への思いが深いということが伝わってくる。

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人形の髪には、自分で染めた麻糸を利用する。

熱した鏝で毛を伸ばしツヤを出す。

薄墨で描いている日本画の髪のような薄墨色に糸を染めている。

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折々に集めた骨董の仏像のアクセサリーなどを利用する。

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(人形名)苦邪喰(くじゃく)

苦労を吸い取って、燃やして、昇華する。

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綺麗美しいだけじゃなくて、何かもう一つあると思うんですよ。

それを超えて欲しい。

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富士山の前で人形を燃やしたら、顔が半分だけ残る。

美しいだけでは心に突き刺さらない。と改めて思わされた。そこを追い払って、心臓を鷲掴みにするって、こういうことなんだ。

何かちょっと、光が差したという気がします。

 

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