しゃぼんだま あおいそら 
(ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆ 5292 ★来客との会話-3 ◆

2021.5.30.

私は、彼女に、テーマを何か探すことを勧めた。

ユウコ「リカさんって、ブレて無いですよねー。あの時から。」

オジャラ「??? 何が?」

ゆうこ「絵を描くとか、人に親切とか、そういう所が、、、、」

オジャラ「うーん。昔、エリートサラリーマンだったからさ、生涯年収で、それ以上稼げなきゃ、転職した、意味無いよね。アタシは、絵で一発当てるまでは、頑張るわー」

ユウコ「そーいうとこ、ブレて無いですよねー。笑。」

今年に入って、小さいけど、もう、1000枚以上描いてるからね。あははー。新記録。

オジャラ「アナタさー、文も描けるんだし、絵でも書いたらどう?、今、絵具あげるから。ね。」

私は、店の中に入り、この前、大量の絵具と一緒に落札した、【ホルベインの透明水彩絵の具24色】というのを差し上げる。

彼女は、驚いて

「リカさんが使ってください。私には、もったいないです」

オジャラ「これが無くなると、アタシは幸せなのよ。アタシも、これで描かなくても良くなるでしょ。今ある絵具を消化するだけでも、大変なんだからさ。

この絵具、見れば、アナタもアタシのこと思い出して、元気でるから、描かなかったとしても、持っていきなさい。ね、」

そう言うと、

ユウコ「それじゃ、これ、御礼に差し上げます。」

と言って、【葛飾 伊勢屋さんのおこわ】(千住2丁目 1010キタロードにあります)を袋から取り出すのであった。

オジャラ「これ、買ったものでしょ。お金を払ったんでしょ。アナタが食べてください。私の差し上げたものは、そういうものじゃないから。」

ユウコ「いいんです。このおこわより、絵具の方が絶対高いですから」

と言って譲らない。


こういう時には、受け取ることにしている。笑。

それから、彼女は、切り出すのであった。

ユウコ「絵を描いている時間って、幸せじゃありませんか?」

オジャラ「絵を描いている時間は幸せよ。世俗の何物からも解放されて、(精神の)自由な時間だからさ」

ユウコ「アタシね、絵を描いていると、こんなに幸せでいいんだろうか。って思っちゃうんです」

アタシは、ちょっと驚いた。

アタシなんて、毎日大量に作ってて、その時間はずっと幸せなのである。

オジャラ「幸せな時間を過ごすことに、何か、問題あるの?アナタには、(ヒマヒマ、退屈だと言っていないで)気持ちを何かで切り替えて、(精神の)自由な時間を持つことが大事なのよ。

人は、幸せになっていいの。皆幸せになる権利があるのよ。幸せになるために生きているの。ポジティブにねー」

私は、そういうと、彼女は【ガーン】と何かに打ちのめされたようになり、うんと頷いて、「また来るかもしれません」と言って、去っていったのでした。

もう、夜七時を過ぎていたんで、近所のおこわ屋さん、もう、閉まっちゃったとは思うけど。汗。(*゜▽゜*)ノ

私は、彼女が買った「おこわ」を頂きながら、やっぱり、(彼女は、私以上にそれを食べることを楽しみにしていたはずなのに)頂くべきじゃなかったなという思いでイッパイになった。

貰っちゃったものは仕方ないわ。

注 - 手土産はアルコール類でお願いします。笑。(*゜▽゜*)ノ

それにしても、キレイな人だったな。

 

 

 

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