しゃぼんだま あおいそら
(ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 4664 ★ 一行物 ◆◆◆

2020.10.5.

昨日は、「一行物」関連の本が届く。

なけなしの小遣いをはたく。

だいたい、これぐらい読めば(画像を見れば)まあ、ザックリ内容が理解できるし。

ホンモノを見ようなんて思ったら、もっとかかる。笑。

金持ちには金持ちの金の流れというのがあり、一行物は、その究極の場所にある。

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届いた本を、イロイロと、齧り見て、一番勉強になったくだりは、

「茶室とは、もともとは、仏事を行う空間が原型となっている」

という部分。

これは、「一行物」(淡文社)という冊子の6月号の巻末アタリに出ていた話。

なるほど。

私的な理解で説明すると、

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そもそも、床の間は、仏像などの軸をまつる場所として日本建築の中に組み込まれた。

そこに、花を活け、香を焚き、仏様と向き合う時間や場所であったものを、

茶道という、人間そのものを、仏壇のような箱(茶室)の中に取り込み、茶を飲むという活動を通して、禅道を広めるという、布教活動の一環が、文化的に発展していった。

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なるほど。

だから、茶室にかける軸は、禅語と決められているのか。

掛け軸は、イロイロ存在するけれども、茶道は、禅道なのである。

禅の掛け軸を拝見し、書かれている禅の教えをまず、主から説明されて、

それから、茶碗などもめで、

主にお茶を点ててもらったお抹茶を、お菓子と共に頂く。

これだよねー。

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利休は、一行物が、一番大切だと説いている。

茶碗や、釜などよりも、まず、一行物の、禅語を書いた掛け軸が大切である。

という教えである。

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禅の布教を、茶道という活動にすり替えて、自然な日常の中に取り込む発想は、流石利休宗匠。

一流の思想家だと思わされた。

はー。スゴすぎて、心の整理がつかない。笑。

   

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