2020.5.17.
大好評★ 「バー・ザ・サンで、常連さんとの不毛な会話-2」
このあと、話は、アタシが描いている絵の話に移る
お客様「この絵は、僕には全く分からないけれども、ピカソの絵とか、そういう感じなんですか?」
オジャラ「うーん。ちょっと違う。 この絵は、抽象画かな? アタシは、芸術家だからさ、絵は降りてくるんだよね。だから、描くときに何か、考えたりしないんだよ。 頼まれた絵以外は、抽象画になることが多いの。」
お客様「抽象画?」
オジャラ「ピカソの絵っていうのはね、例えば、君を例にするとさ、眼鏡があるでしょ、帽子、鼻、口みたいにね。 あの、正月なんかにやる、お多福 ってあるじゃない。
あんな感じなのよ。人間のパーツをバラバラにして、平面で再構築するの。」
お客様「あー、あれねー。なるほどー」
オジャラ「ピカソの絵は、滅茶苦茶に見えるかもしれないけど、存在しないものは、絶対に描かなかったの。だからね、見るときに、もし、眼が四つあったら、それは、人間が二人いるって理解して、じゃあ、どこにいるんだろう。って探せばいいの。思いのほか写実で、見るのは難しくないのよ。」
お客様「へーそうなんですか」
オジャラ「だから、(何も考えずに描いている)この絵とは、全く違うのよ。」
お客様「この絵って、売れるんですか?見たこともないし、売れるとも思えないけど」
オジャラ「そんなこと、アナタには関係ないでしょ。アタシは、こういうドローイングが、今 7000枚ぐらいあってさ、一人の人が、気に入って、全部買ってくれれば、それで全ての商売が完了なのよ。笑。誰も心配しなくていいのよ。」
お客様「・・・・・ はーーーー ・・・・・」
オジャラ「それに、もし、売れなかったとしても、誰にも迷惑かけないでしょ。世の中、売れない画家ばっかなんだからさ、それが普通なのよ。売れなかった場合なんて、考える時間がムダなんだよ。しかも、アタシは、大量に作れるんだから、売れたら儲かるじゃない。」
お客様「・・・・・ はーーーー ・・・・・」
終了 (*゜▽゜*)ノ