しゃぼんだま あおいそら (ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 4057 ★ ファン・エイク作「ヘントの祭壇画」 ◆◆◆

2020.2.26.

ファン・エイク作「ヘントの祭壇画」

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閉じられた状態で見える絵は12枚。

キリストの出現を預言する、巫女、預言者。

真ん中は、受胎告知の場面。

祝福する天使。

文字は、マリアの頭上にいる鳩が読めるように、上下さかさまに、金文字で記される。

左側の白い布は、マリアの純潔を示し、窓辺に置かれた、ガラスのフレスコは、マリアの子宮を示している。

この受胎告知は、市民の暮らす一般家庭のような景色の中に描かれる。一般市民に、馴染みのある絵とするため。

下段左右は、祭壇画を寄進した裕福な市民夫婦、

真ん中は、二人の聖ヨハネ。

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祭壇画を開くと現れる絵。

中央には、父キリスト。

左、マリアの冠 純潔を示す白百合と愛の象徴赤い薔薇

右、聖ヨハネ(ヤコブ?) 普段は、粗末な革の服を着ている絵が普通だが、今回は、豪華なマントを着せられる。

その左右には、賛美歌を歌う天使たちと、右側、パイプオルガンを演奏する者、天井の姿を描く。

その音楽は、神を礼賛させるもの。

その、祭壇の左右には、楽園を追放された、アダムとイブ。

父なる神の真下には、「神秘の子羊」と呼ばれる絵。

祭壇の上で心臓を刺され、金の杯にその血が注がれる羊は、イエスそのものの象徴。

精霊である鳩、子羊、その下には、噴水が描かれている。

それは、生命の泉。

やがて、地上に現れる楽園を意味する。

アダムとイブ犯した罪を背負って産まれてきた人間。

キリストの犠牲によって、魂が救済され、

約束された楽園が現れる。

そのことを、祈りをささげる者達の目の前に示す絵であった。

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子羊は、私たちを直視しており、迫力がある。

それは、キリストが我々を救うためにを喚起している。

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子羊は、その後修復されてしまう。

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