しゃぼんだま あおいそら (ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 4043 ★ ヤン ファン エイク ◆◆◆

2020.2.29訃9.

ヤン ファン エイク

最初に見たときから、顔がキモチ悪いよな―と思うけどもな。

当時の栄養状態とか、婚姻関係なんかを勘案すれば、実際の顔に忠実だったと考えるべきだろう。

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14世紀頃の絵画の特徴は、5-6種類の絵具で描かれていたこと。

粒子を細かく練り潰し、油と混ぜて、薄い絵具を何層にも重ねるという技法。

何色もの絵具を重ねるだけで、多くの色に発展させて、多数の色が使われているようにも見える。そこがスゴイ。

この、薄い絵具の層が厚くなるにつれ、光が絵に入り込み、キラキラと乱反射。

それが、宝石のように美しいのである。

特に、教会などの、天井高く、光の方向が一定で、細い光が入り込む建物の中に置かれたときには、時間によって、絵の荘厳さがMAXになるように設計されていることもある。

これは、建築物と、絵画、ステンドグラスや窓などから作られる総合芸術ということになる。

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ファンエイクとか、レンブラントなんかの絵は、

最初、漆黒に塗られたカンバスの上に、白、肌色などを重ね、人物を浮き上がらせる手法が多い。

顔だけは、細密に描き、背景は黒とか、せいぜい、カーテンぐらい、衣装は、ボタンや、襟、宝飾品などだけ、細密に見えるように作る。

それにより、見る者の視線は、細密に描かれた顔に向かい、顔だけを眺めるようになっている(ことが多い)。

クラーナハは、人物のところは、黒く塗らず、人物の白さが際立って、他の絵と並ぶと、違いが解る。(らしい。)

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