しゃぼんだま あおいそら (ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 2953 ★ 僅か二畳 ◆◆◆

2017.4.21.

利休の茶室。僅か二畳。
ウチのギャラリーの喫茶コーナーだって三畳あるのに。笑。

二畳の建物。
狭い。
男二人が、結構な近距離で対峙するわけでしょ。三人ということもあったと思う。

ね。人間には、守るべきテリトリーがあるからね。
近寄ると、親近感が増して、心を許し、余計な事まで本音で話してしまう。
人間とは弱いものである。

戦国時代、茶室は、実は、参謀会議の場でもあった。

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樂家の映像。
前衛芸術家の鴻池さんが出ている。
キレイ。

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初代 長次郎のチャワンは、少し小ぶり。
アタシが、最初に作った茶碗、想定より縮み過ぎてしまった大きさに近い。

茶は、点てる温度により泡立ち具合が変わる。
ので、茶碗の大きさによる、お湯の温度の低下という違いが、重要なポイントである。

アタシの茶道(おじゃら流)は、ほぼ我流のため、
ぶっちゃけ、泡立ちの研究に終始したということになる。

だいたい70度ぐらいの泡立ちが、きめ細やかで、ふんわりと泡立つ。
熱湯を、フルイにかけた粉に注ぎ入れると、温度が高すぎるので、一旦、シャモジに入れ、更に、湯飲みなどに入れて温度を下げる。
それが、夏とか、冬とかによっても、また、茶碗の厚みによっても変わってくる。
ので、慣れた茶碗だと、温度の変化の具合が分かっているので、よく泡立てることができるのだ。

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赤楽茶碗 (光悦)

何度見ても美しい。
胴が重力に負けて、潰れた高台。
そういう作品はアタシのにもあって、
光悦のチャワンのことはその時は知らなかったけど、
陶芸が重力との闘いだということは学んだ。

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長次郎の黒チャワン

静やかなる中から湧き出る、激しい感情。

15代の作品は、激しさが表面に出ている。
新しいといえば新しいし、まだ若いといえば若い。笑。

俳句の話と重ねれば、
直接的な表現を避ける。という本質がある。

内面が、表に出過ぎては負けだ。
アタシは、そう思いながら、何度も見たこの映像をやっと消すことができた。


 

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