しゃぼんだま あおいそら (ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆◆◆ 2925 ★ 長谷川利行 ◆◆◆

2017.3.28.

長谷川利行

家の中にテントを張り、新聞紙に包まって寝ていた。
友人が、何故テントを張るのかと聞くと、雨漏りがひどいからということ。

なるほど。その手があったか。。。。。

ウチの前の柿の木のおばあちゃん。
古い借家の一人暮らしで、孤独死だった。
私は、知らせを聞き、お別れに行く。
息子「雨漏りがしてね。修理となると百万円もかかるらしくて、大家も半分出せなどと言うものだから、雨漏りする家でずっと暮らしていたんですよ」

アタシ「あら、知らなかった。雨漏りを、別な場所に移動する工事ぐらいなら、できたかもしれないのに」

テントか。
メモメモ。
下町には、イロイロなドラマがある。
高齢化が進み、ガンコで、金払いの悪いジジババは、粘る。

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彼の早描きは勉強になる。
ゴッホの絵もそうである。

結構な厚塗り、一時間とか二時間で仕上げる。
アタシも早いほうだと思うけど、最近は、少し粘れるようになってきた。
クオリティ上げたいからね。

でもまあ、短時間で集中して、ささっと描いた絵のほうが、生き生きしていると思うことも多い。

利行の絵は、ゴッホの技法に似ているはずだ。
カンバスの上に絵の具のチューブから、絵の具を直接乗せ、
テレビではナイフで描いたと言っていたけど、
筆致を見ると、筆も使っていたと思う。六号ぐらいかな。

彼の絵は片目は黒く塗りつぶし、片目には瞳と白目を入れるのがある。
アタシも時々やるけどね。
利行のパクリということではない。今日はじめて気づいたのだから。
黄色い女。
日本人は、黄色で描かないといけない。
アタシの女も最近は黄色い。
黄色人種としての、誇りを世界に示さないといけないからである。

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風景画、最悪だな。笑。
いや、町の風景なんかはいいけどね。あの海はね、、、、。
お化け煙突の絵か。
足立区は持つべき絵だと思う。

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アタシは、沢山の絵を見てきた。
「へぇ、これが。」
という絵も、世の中にはイッパイある。
正直、良さが分からない。
それでも、この絵は、たとえば美術館に展示されている。
有名な収集家のコレクションである。
買い叩かれながらも、筋のいい画商が持ってくれている。
家族が持ち続け、孫の代ぐらいで、やっとヒカリが当たる。

イロイロなパターンがあるんだけどね。

ただひとつの筋道は、「絵が良い」という一言に尽きる。

;;;;;;;;;;;;;;

沢山描けるのだから、安く売って現金化すべきなのか、もう少し、絵のクオリティを上げて、高く売れるような道筋を作るのか。

利行の番組を見るのはこれで三回目。
あの、常軌を逸したような筆致は、相当に早い。
油絵を短時間で完成させようとすれば、厚塗りになる。

もしくは、超薄塗りで、ボロ布で、前の絵の具を拭き取りながら、次の部分を描くとかいう方法になる。
こちらの方法は、絵の具が薄いし、拭いた後も残るから、そんなにキレイにかけないはずである。

絵を売り、絵の具代と酒代を稼いで生きたという人生は、憧れる。モディリアーニも、酒場で肖像画を描いては、飲み代を払わせていたたという記録が残っている。

彼の絵も相当に短時間で作られているはずだとアタシは思っている。技法の研究は、どんどんして、実物を見て確認するのが、一番て手っ取り早い。

 

 

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