昭和四年も五年もまた歩き続けるより外なかつた。

あなたこなたと九州地方を流浪したことである。


また見ることもない山が遠ざかる

In 1929-30 there was nothing I could do but continue travelling. I walked here and there in Kyushu.

This mountain,

Which I will never see again,

Becoming farther and farther away.

注)「昭和四年も…」という前書は,この句に先立つ句「わかれきてつくつきぼうし」に添えられていたものである。句の理解のために「みた見ることもない…」の前に入れた。

Back -*-*- Next

自由律俳句待ち受けフリー
種田山頭火選句集より
*.*.*.*.*.*.*.*.*
絵と書・(C)おじゃら りか
*.*.*.*.*.*.*.*.*

Top News
About Me
Art Shop
URL

(C)all rights reserved by Rica Ojara

俳句のオススメ本