■ 026 キーワードを検証して■
●俳句関連のメモ-2
2023.2.記
私の俳句の先生は、長い事、新聞の一面に掲載されている、俳句をノートに書き写して俳句を勉強したと話されていました。
四大紙ともなれば、選者も有名俳人でしょうしね。
その、選者が、どの俳句を、どのように良いと評したのかをチェックしたということだろうと思います。
選者によって、俳句の選考基準が違うんですよ。
どのセンセイは、どういう理由(瞬間表現なのか、写実なのか、感情・感動表現なのか、動きなのか)で、この俳句を選んだのか。そこを見ていたんだと思います。
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俳句の先生は、芭蕉に相当傾倒していたと類推でき、(アタシがバカ過ぎて、そういう話になったことはありませんでしたけど) 当然、先生が教えてくれた、俳句のキーワード(元々は芭蕉の方向性・猿蓑や去来抄)などに照らし合わせて、瞬間表現であるとか、自分が入っているかとか、感動表現があるのかとか、そういう世界を、日々取り入れて勉強されたのだと思います。
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私は、山頭火と放哉を交互に読む・書き写すという中で、先生の教えて下さったキーワードが、俳句の中に、どのように表現されているのかを考えながら、俳句への理解を進め、自分の俳句も作るというスタイルでずっと来ています。
亜流を見ると、俳句が迷うから、有名俳人とだけ対峙して勉強したという、アタシの俳句の方針です。
まあ、アタシの俳句は、趣味なんで、別に、誰も読まなくても、後世に残らなくてもいいですけど。
汗。
(*゜▽゜*)ノ
アナタには俳句しかないんですから、良い俳句になるよう、頑張りましょう。
●唸る俳句
『ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない』
山頭火
この俳句は、読んだ時に、何か、嬉しかったな。
ホーホーって、ずっと聞こえてくる感じで。
自分は自分で、何か、ぐるぐると頭の中回ってて。
●唸る俳句
『海が少し見える小さい窓一つもつ』 放哉
唸る映像ですよね。
晩年病気も長かったですからね。
精神的に辛い中で、この、海の見える(丸い)窓。
これが、アタシの放哉観です。
アタシも、先日ゴッホの海の絵(クリアファイル)を購入して、ちょっとお高い額に入れて、画室に掛けています。
海から世界に航海に出る海賊のような気持ちになれて、ステキな空間です。
(*゜▽゜*)ノ
皆さんも是非。
●唸る俳句
『蠅を打ち蚊を打ち我を打つ』 山頭火
まあ、乞食僧ですからね。何日も風呂に入らず、放浪物乞いの生活。
となれば、風呂にも入らずということも類推でき、蚊も蠅も集めてしまっていたというリアリティの感じられる俳句です。
なかなか、こういう表現にはならないなという気持ちになり、リスペクトです。
(*゜▽゜*)ノ
どうか、皆さん、自由律俳句を愉しんでくださいね。
●唸る俳句
『火ばしがそろはぬ儘の一冬なりけり』放哉
そのままのような気もしますけどね。
要するに、火箸は、棒っ切れとか、一本ずつ貰った奴とか、そんな話で、貧乏って事なんですよ。
一冬。アタシも、本当に、一番小さいオイルヒーター一つで、絵を描いています。
防寒具着て、本当に寒くて、冬は、別の場所で描くことにしました。身体壊したら意味ありませんからね。
でもまあ、こういう臨場感で、
(オイルヒーター)
明日届くという日のカセットストーブの火が小さい
りんご句
という俳句を作りました。
放哉先生の気持ちと重なり、ああ、貧乏ってこういうことだなと、つくづく寒さの中の悴む指先を感じています。
俳句というのは、こういう、極限の中で出来るのだとも思います。
(*゜▽゜*)ノ
なので、俳句を作る方は、旅に出るとか、バイトをするとか、貧乏生活を体験するとか、どうか、色々な社会経験も重ねてみてくださいね。
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