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●俳句関連のメモ

2023.2.記

 

嵐山光三郎さんが、『芭蕉百句』芭蕉俳句

という本を出されて、それが、ネットニュースになっていたので、一部をご紹介します。

元の記事 (エコノミストオンライン)

── 昨年9月に刊行した『超訳 芭蕉百句』(ちくま新書)では、芭蕉の代表的な100句をよりすぐって紹介し、嵐山さん自身が実際に句の舞台を歩いてみたうえで、句に込められた意味を解説しています。例えば、「おくのほそ道」の中で、山形県の立石寺で詠まれた「閑(しづか)さや岩にしみ入(いる)蝉(せみ)の聲(こえ)」という有名な句は、どういう意味なのでしょうか。
嵐山 芭蕉はセミに主君・藤堂良忠の声を聞いたんです。芭蕉が23歳の時、良忠は25歳の若さで死にました。(芭蕉の出身地)伊賀上野の殿様で、2人はゲイ、つまり衆道(しゅどう)(男色の道)の関係です。良忠は蝉吟(せんぎん)と号し、芭蕉に句を教えてくれた恩人でもありました。セミというのは、自分に俳句を教えてくれた若殿蝉吟のことなんです。旅先で句を詠みながら、蝉吟への追悼の思いを重ねているわけです。それは、私が「おくのほそ道」の旅を追体験している時に気が付いたことです。

── 「おくのほそ道」の紀行は、実は幕府の隠密活動だったとも指摘しています。
嵐山 芭蕉に同行した河合曾良(そら)はスパイですからね。諜報(ちょうほう)官です。殿様の欠点を調査して、殿様がゲイだとか酒飲みだとか、殿様をつぶしたり取り締まったりするための資料を作っていたんです。芭蕉の旅というのは、つまり裏公務ですね。一番重要な任務は、仙台藩の動向を調べることでした。幕府にとって(当時はすでに没していた仙台藩主)伊達政宗が一番怖かったからです。福島までは関東だから安全だけど、仙台藩領に一歩入ったら殺されてもしょうがないわけですよ。それを調べるのが公の仕事です。

── いろいろな俳人や学者が芭蕉について語っていますが、「おくのほそ道」は諜報活動を兼ねていたとか、芭蕉は衆道だったという視点で語っている人は、嵐山さんぐらいじゃないですか。
嵐山 それはね、学者がみんな芭蕉を神格化して、神様になっちゃったからです。それを衆道とかゲイだとかスパイだとか、そんなことを言う嵐山はとんでもないやつなんですよ。だけど、ゲイは江戸時代には当たり前のことで、当時の殿様はみんなそうだったんです。幕府そのものがみんな衆道で、(三代将軍・徳川)家光だって子どもが生まれないし、(五代将軍)綱吉もそう。だから、衆道というのはすごく大事なキーワードなんですよ。

「古池」は「泥沼」だった
 泉鏡花文学賞と読売文学賞をダブル受賞した『悪党芭蕉』(2006年、新潮社)では、ならず者と遊び人が集った蕉門や美男の弟子との衆道関係などを描き、『芭蕉紀行』(04年、新潮文庫、『芭蕉の誘惑』を改題)では「おくのほそ道」だけでなく「野ざらし紀行」「笈(おい)の小文(こぶみ)」などの足跡もたどったりと、芭蕉をテーマに数々の著作を送り出してきた嵐山さん。よりすぐった100句の舞台をすべて訪ね歩いたという今回の『超訳 芭蕉百句』を「集大成」と位置付ける。
── 芭蕉は体力があったようで、鉄人的な健脚を誇ったといわれます。芭蕉を理解するにはやっぱり実際に歩いてみないとダメなんですね。
嵐山 すごい健脚ですよ。だから「曾良日記」によると、午前10時に一関(岩手県)を出発して平泉(同)へ行き、現地滞在2時間ぐらいで「夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡」という句を詠んで、それから中尊寺で「五月雨(さみだれ)の降(ふり)のこしてや光堂」を詠み、「藤原三代の栄耀がほんの一眠りの夢のようにはかなく、秀衡(ひでひら)の屋敷の跡がただの…

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以下有料だそうなので、アタシはここまで拝読しました。(*゜▽゜*)ノ

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このような、裏稼業、俳句に隠された真の意味を、他人の眼であっても、覗き見る事ができることは、俳句の理解が一層進みますね。

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芭蕉の俳句は、全体的に、物凄く美しい表現だけが使われていますけれどもね、裏には、色々な人物や出来事が登場しているんだなーと、つくづく、驚かされますね。

まあ、今となっては、真実は、本人にしか知り得ませんけれどもね。読み人が、イロイロ、想像力を膨らませる余白があるということも、文学として素晴らしいと感じます。

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アタシは、たいして、俳句の本は読みませんけど、芭蕉リスペクトというのは普遍です。

沢山の書物を読んで、俳句の事を解ったつもりの人が沢山いますけれども、俳句の基準となるものは、芭蕉か、亜流かの二択で、まず、識別することが良いです。

最初は、芭蕉の道筋だけを学び、それ以外は亜流ですから、芭蕉の考えと、どう違うのか、自分の俳句は、どの方向を目指すのか、どんな新しさを創造するのか。

という流れにならなければなりません。

芭蕉の俳句を添削する人をお見かけしましたけど、そういう人は、俳句を作れてないです。

キッパリ。

もし、機会があれば、是非ご一読くださいね。

(*゜▽゜*)ノ

 

 

●美しい俳句

『海よ海よふるさとの海の青さよ』

山頭火

 

美しい俳句です。

読んだ人それぞれにも映像が浮かび、それが、一層、心を締め付けますね。

●美しい俳句

『潮満ちきってなくはひぐらし』 放哉

美しい映像ですよね。

サウンド、満潮の海、ヒグラシが鳴いているから、夕方ですかね、日中かな。この辺は、イロイロな想像もできますけど、自分の気持ちも満ち足りているのかとか、ザワザワという気持ちなのか、どんな心情だったのか、放哉の優しくピュアな気持ちが、良く表現されている俳句だと思います。

●美しい俳句

『待つでも待たぬでもない雑草の月あかり』 山頭火

 

 

 

山頭火の俳句を読むと、「雑草」という言葉が良く出てきます。

多分、自分と重ね合わせていたのだろうと思います。

「待つでも待たぬでもない」

月明りですから、秋の夜長ですかね。

雑草が山頭火だとすれば、誰を待っていたのかしら。

というような連想に繋がってゆきますね。

俳句はポエジー、一行日記のような役割もあります。

色々な表現を有名俳人から学びましょう。

●美しい俳句

『鳩がなくま昼の屋根が重たい』放哉

どうですかね、昼下がり、瞼が重かったんですかね。

(*゜▽゜*)ノ

何か、裏の意味があったんですかね。

放哉の句は、こんな感じで、謎解きみたいな俳句も多いんです。

読み手は、それを、あれこれ考えて、この俳句が何を意味しているのかを味わう楽しみもありますね。

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