■ 024 キーワードを検証して■ 

●俳句の「叙情性」ポエジーか?

2022.12.記

どなたかに、テレビ番組だったかな、

もしくは、違う人かもな。

とにかく、「俳句は、ポエジーでなければならない」

という信念の人がいらっしゃいました。

ので、メモさせていただきました。

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ポエジー = 叙情性を持つ

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私は、そういう理解をしています。

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そうなると、「叙情性」って何よ?

となりますよね。

この、「叙情性」

というのは、絵を見て歩くと、理解できることもあります。

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個人的には、「叙情性」で思い浮かぶのは、「駒井哲郎先生の銅版画」が一番上ですけどね。

(下の画像は、全部駒井先生のです)

 

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とりあえず、パっと見、キレイ。

笑。(ここ、大事なんです)

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良く見ると、色々なストーリーが、沸いて出てきて、最後は、ああ、良いな―。

という世界観。

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小さい、モザイクを散らしたような作品などは、炭酸が、シュワシュワとはじけるような動きも感じられて、それが素晴らしいなと思うんですよ。

抽象画なのに、動いていて、そして、叙情的なんです。

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全体的なまとまりが、果てしなく詩的。

そういう理解をしています。

埼玉近代美術館は、結構、駒井先生のお作品を収蔵していますからね。

まあ、「絵画の叙情性」についは、沢山の方が研究もしていて、絵と説明がセットになっているものも沢山ありますのでね、非常に、抽象的な世界ですけれどもね、そういう俳句を目指されているという方が存在する。

そういう俳句も、アリ。

そういう気持ちで、少し、自分の視野を広げてみることも、オススメしておきますね。

(*゜▽゜*)ノ

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よく、竹久夢二先生なんかの作品も、叙情的って言われていますからね。

駒井先生と並ぶと、大分違いますけれども。汗。

松本俊介、パウルクレーなんかも、アタシ的には、叙情的です。笑。

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絵画作品を鑑賞するときには、「誰が何を何と評しているのか」に気を付けなければなりません。

正解が無い分、個々の評論に、無茶苦茶違いがありすぎて、逆に理解ができなくなってしまうかもしれませんしね。

気を付けてくださいね。

悪い情報が混じると、正しい道に進めなくなってしまいます。

アタシは、職業柄、絵を大量に見て歩いていますのでね、

そういう時に、「写実」なのか、「シュール」なのか、「具象」なのか、「抽象」なのか、

絵が動いているのか、上手いのか、色がキレイなのか、何で描かれているのか、誰が描いたのか、どういう順番で描かれたのか。

表現が新しいのか、材料がゴミなのか。

などを見るようにしています。

その中で、「ポエジーだー」

って思える作品は、駒井先生が秀逸ですね。

お作品を拝見するとの、上がるんですよ。

テンションが。

美しく、そして、優しく、それでいて、動きがあって、何か、踊っているような、ワクワクするような世界をお持ちなんです。

俳句もそうありたいですわー。

(*゜▽゜*)ノ

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まあ、絵の叙情性については、俳句しか詠んでこなかったアナタに解る日は来ないかもしれませんけれどもね、解る日が来ないとも限りません。

「理解できる日が来るかもしれない」という気持ちで見続ける事が大事なんですよ。

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アタシも、死ぬほど絵を見て歩いて、お金もかけて、それでも、色々理解できるまでは、17年かかりましたんで、頑張ってくださいね。

俳句は、歳時記見ているだけでなく、絵も見て、アニメも見て、お笑い番組も見て、奥さんの手料理も褒めて、家族や友人とも(死に)別れて、というようにね、アナタの経験値の深さが、表現に出て来るって話になりますよね。

だから、良い人でなければならないし、正しく生きなくてはならないし、美しい物を美しいと言える人生にならなくてはならないのです。

良くしてくれた人に、感謝や恩を忘れてはダメなんです。

俳句を良くするのは、大変ですね。

頑張ってくださいね。

(*゜▽゜*)ノ

 

●ポエジーな俳句

『秋空ただよう雲の一人となる』

山頭火

 

美しい俳句です。

山の上を歩いているんです。

沢山の雲、

自分もその一つ、一人となり、空に近い所で、動いているんですよ。

景色がいいんです。

叙情的で、景色が流れてゆきますね。素晴らしいです。

●ポエジーな俳句

『一日物云はず蝶の影さす』 放哉

美しい映像ですよね。

今日、誰とも話さなかったんです。

孤独なんです。

そういう中に、蝶々が窓の外に止まって、嬉しかった、

もしくは、蝶々は、好きな女性の比喩なのかもしれませんね。

遠くにいるんです。

影が見えて、ヒラヒラね。

そういうリアルな情景と、心の心情を重ねているのかもしれませんね。

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俳句の解釈というのは、読み手の自由な空想の世界です。

どれだけ、この空想を広げられるのかということが、俳句の力ということになり、「文」の力ということだとアタシは理解しています。

●ポエジーな俳句

『寝ころべば枯草の春匂ふ』 山頭火

 

 

 

山頭火の俳句というのは、自然の描写が秀逸だといつも感心させられます。

この俳句も、厳しい旅の途中、疲れて、横になったんです。

そのときに、タンポポとか、ツクシとか、ヨモギとか、そういう、臭いの強い植物の芽生えが感じられた。

ということが、解ります。

辛くても、辛いって書かないことも大事ですし、花や自然の動きの中で、美しい、やさしい表現しか使っていないのに、裏側にある厳しさもこちらに理解できるというところもスゴイなと思うのです。

●ポエジーな俳句

『傘さしかけて心寄り添へる』放哉

放哉の俳句には、ところどころ女性がチラついて、そこが、人間身があって好きです。

山頭火とか顕信は、坊さんでしたからね。

惚れた腫れた系の俳句は皆無に思えます。

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そういう意味でも、心の情動というをどう表現するのか。

それが、美しいのか、

詩的なのか、

そういう、優しい気持ち、華やいだ気持ちが、読み手に伝わるのか。

そういう所も研究すると良いですね。

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知人の白兎さんの俳句は、基本【土方俳句】という世界観ですが、時々、奥さんとか、奥さんの手料理なんかも、俳句に登場しますけれどもね、

長らく連れ添った夫婦の良さ、やりとり、人間身みたいなものが感じられて、良いなと思います。

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それが、リアリティであり、心の情動であり、そういう表現が、叙情的であれば、尚良し。

ただし、直接的な表現は不可。

という流れです。

俳句は、難しいですねー。

(*゜▽゜*)ノ

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