■ 020 キーワードを検証して■ 

●芭蕉の指南書 去来抄・猿蓑

2022.12.記

図書館で、俳句についての講義があったので、参加してみることにしました。(2019年頃です)

確か「去来抄を読む」

とかいうタイトルだったと思います。

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何が何だか分からないで参加しましたが、長らくの疑問符への、答えの糸口になったと思います。

 

「去来抄」とは、芭蕉先生の弟子「去来」などの提出した俳句を、芭蕉先生がどう直したのか。

とか、その他の弟子の俳句と、去来の俳句をどう添削したのか。

などの、結構、リアルなやりとりが記録されている本です。

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図書館先生は、去来抄・猿蓑の原文を丁寧に現代語訳してくださり、私は、ハっとしました。

私の俳句の先生が、

●自分が入っているか

●動かないか

●リアリティ

などの、俳句を構成するキーワードを、私に投げて下さいましたが、アタシにも、理解する知力も無く、とりあえず、メモしたまま放置で(丸暗記状態で)20年という長い時間が経過していました。

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この辺りは、笹先生ご自身が、芭蕉の俳句指南・添削実例などを学び理解されていて、「芭蕉が、俳句をどのように推敲するように、弟子に指南していたのか」という、「俳句推敲」についての考え方・方向性を、バカで天然なアタシに、【キーワード】で示してくださったと捉えてください。

アタシは、それをコツコツメモして、俳句とは何か、このキーワードが、どういう表現なのかを、俳句の表現を書写しながら、独自に学び取ったという流れです。

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「去来抄を読む」
とかいう、マニアックなタイトルで、内容も知らずに講義に参加したアタシの嗅覚もスゴイですわー。笑。

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この講義を拝聴して、今まで、なかなか、理解が進まなかった話(俳句のキーワードについて)も、一気に理解を進めることが出来ました。

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去来抄を読んでも、字ずらだけ読む方には、きっと、芭蕉の俳句哲学は伝わらないと思います。

実際教室でも、芭蕉の俳句の添削に、難癖付ける人がでてきて、先生と、長い議論に発展してゆきました。

笑。

アタシは帰らせていただきましたけど。

そういう勉強会じゃないっしょ。

汗。

(*゜▽゜*)ノ

この本は、芭蕉が、弟子の俳句をどのように推敲し、俳句をよりよい句に昇華させてゆくのかという、テクニックや、句作の方向性を学ぶ書物で、素人が、芭蕉の俳句推敲に難癖つけるネタ本じゃないんですよ。

芭蕉以上には、俳句の方向性を示せる者はまだ存在していないのです。

芭蕉に絶対傾倒なんです。キッパリ。

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ですから、「俳句推敲」をする時に、まず、この芭蕉の考え方を踏襲してみてください。

バカの一つ覚えでいいんです。

そうして、それが理解できて、俳句が作れるようになったら、その次の日には、自分の俳句にチャレンジしなければならないんです。

そういう毎日なんだろうと、今は思います。

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というように、俳句は熱いです。

逆に、同じ文章を読んだのに、解釈も理解も、トンチンカンな人ばかりです。

 

アタシの、この、「イカハイ」をネタに、裏サイトで炎上させている人が存在するみたいですけれども、文芸に決まりはありません。

自由律俳句にも、決まりはありません。

好きに作れば良いのです。

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でも、去来抄や、猿蓑、その他のお弟子さんとの問答集もいくつか残っていますからね。

芭蕉先生が、「どのお弟子さんに、どういう添削をしたのか」

が重要なのです。

芭蕉先生は、お弟子さんの俳句のレベルに合わせて、添削の内容を変更していたと、図書館の講師先生が話されていました。

要するに、添削の方向性は、一方向では無かったということを示しています。

ここは、悩ましいところですが、凡人に、最初から、何もかもを入れ込んで俳句を作らせることは不可能ですからね。

弟子が自分から離れないように、少しずつ、テクニックを伝授して育てたということになると思います。

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アタシはね、

句作・推敲を通して、メモにある、「俳句のキーワード」を、3つぐらいは、自分の俳句の中に入れたいんですよ。

アタシ個人としてはですよ。

思いついた言葉→推敲(自分を入れてみる)→推敲(瞬間表現に替えてみる)→推敲(感動表現を加える)→推敲(不要な文字をそぎ落とす)→推敲(映像が思い浮かぶ、もっと良い表現は無いか探す)

こんな感じで、推敲してゆきます。

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俳句をちゃんと教えてくれる人は少ないです。

理由は、

【俳句は簡単です。まず、5-7-で思い浮かんだ言葉を記して、残りの五文字は、歳時記から探して書き足しましょう。】

などという先生も、存在しないわけではないからです。

初心者への俳句の間口としては、それでもいいかもしれませんが、それは俳句じゃないですよね。

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活け花と同じで、

花器に、花を活ければ何でもいいのかよ。

って話じゃないですか。

初日は、それでいいですけど、明日はそれじゃダメって気付かないと、活け花だって、何年経ったって、見れたもんじゃありませんよね。笑。

見る方が恥ずかしいっていう活け花だってあるんですよ。

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でもね、先生が、どんなに優れていて、生徒が活けた花を全部抜いて、毎回、美しく、花を活け直してくれてもね、生徒が、先生の活け花と、自分の活け花、その違いを理解できなければ、花なんて、一生活けられないんです。

それは、学ぼうとする意欲や、自分の活け花をどうしたいのかという、意志が伴わなければ、上達しないということなんですよ。

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俳句は文芸です。

【文の芸術】なんです。

先生に全部を直される駄句(俳句でもなく、散文だったりもする)のくせに、意味が解らずに、折角の助言にアタマに来ているアナタには、俳句は、一生ムリなんです。

 

俳句作りの数少ないヒント・キーワードを見つけて、自分なりに理解を進めたり、推敲できるようにならないと、いつまで経っても、自分の俳句にはならないんです。

どうか、コツコツと、俳句の勉強、芭蕉の研究、自由律俳句の書写を繰り返して、ご自身の俳句を作れる日を目指してくださいね。

アタシは、読みませんけど。

忙しいんで。

スマン。

(*゜▽゜*)ノ

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この文が、俳句を作られる方にお役に立つかも判りませんが、ご参考になるところがあれば、ご参考になさってくださいね。

 

●意味の解らなかった俳句

『それでよろしい落ち葉を掃く』

山頭火

まだ解らないぜ。

●意味の解らなかった俳句

『淋しい寝る本が無い』 放哉

おおっ。今まで解らなかったが、貧乏で、今まで、枕にしていた本を売っちゃったのか。なるほど。

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パット見、直接的な表現が使われているように思いますけど、この俳句で表現したいことは、「金がない」「ミジメである」という感情や困窮です。

(*゜▽゜*)ノ

だから俳句なんです。

俳句は、情動を示す内容である方が、評価が高いです。(類推)

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というように、俳句は、何度も読んでいると、読解力が上がります。

(*゜▽゜*)ノ

読解力が上がると、自分の俳句も良くなりますのでね。

頑張りましょう。

●意味の解らなかった俳句

『こしかたゆくすえ雪あかりする』 山頭火

まだ解らないです。

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腰も肩も痛くて、老いてゆく自分の行く末が不安。

前半は、そんな話ですかね。

あはは。放哉とか顕信の俳句には、こういう俳句は無いんですよ。早死になので。

アタシも、大分老いてきましたわー。笑。

(*゜▽゜*)ノ

●意味の解らない俳句

『のら犬の背の毛の秋風に立つさへ』放哉

のら犬の背の毛が、秋風に吹かれて立っているんだよね。

そんでもって、最後の「さへ」

がさ、どういう意味なんだろうって思うわけよ。

物凄い強い風にのら犬と吹かれて、飛ばされそうになっているって話なんだろうか?

意味が解らない俳句の方が、その俳句と向き合う時間が長くなるから、得した気分にはなるけどさ。

 

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