「おじゃら画廊」のホームページ 第一章・画廊/カフェ スタートまでの記録
■■■ 022 ★ 解体工事 ■■■
2007.4.9
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大工さんは、ギャラリーが垂直かゆがんでいるのかを確認しにくる。
そうして、そのときに、この後の工事の段取りなんかを決める。 ドアやタタミなんかを先にゴミとして出してしまうと解体工事が楽になるので、その筋で調整する。 4.10 不動産屋さんにトラックを出してもらい、二人でトラックに、アタシがはずしておいたドアとか引き戸、タタミやなんかを積み込んでゆく。 結構なゴミがあり、家の外なんかにもイロイロと古いものが残さされていた。 持っていても邪魔なだけなので、どんどんとトラックに積み込んでゆく。 そのあと、産廃業者さんまで一緒に行き、今度は、トラックからゴミを荷卸する。 ゴミの処理費用がアタシには安いのか高いのかわからないけど、まあ、他に方法があるとも思えない。 少なくとも、ゴミがないと、解体の速度もあがるのでそれに越したことはないと思う。 結構な量の引き戸やら襖であり、それは、いつかは捨てなければ仕方がないのである。 |
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4.14. 今日はいよいよ解体工事の日である。 アタシがぼんやりしていて買ってしまった天井板とかカウンター用の椅子なんかは、アトリエに置くことにする。無いと、解体工事がはかどるからである。 台所のスポンジを手に持つと、ミミズが5匹程度くっついていた。 水分を求めて、這い上がってきたのだと思う。 「うわっ。ミミズだわぁ」 アタシは、大きな植木鉢の上に、ミミズを乗せてあげた。大工さんは、 「ミミズなんて、いていいことはありませんよ」 と言うので、「都会の大工さんは自然に冷たいわぁ。生き物に対する愛がない。こういう、生き物に愛があるかないかは、絵に出ると思う。」 などという会話。(→結構仲良し) 個人的には、一日一善を果たした気持ちでイッパイなんだけど。 大工さんは、どんどんと壊しを進めて行く。 今日は、二階の柱を抜き、アタシが天井の高さを少し上げられないかという話を再度する。 「手間がかかるんですよねぇ」 などと言われながらも、 「(画廊っつーのは)空間ビジネスなんだからさ、広ければそれだけ価値が上がるのよ」 などとこちらも粘る。 「今やらなけけば、今後二度とやることはないんだからさ。今やろうよ」 というやりとり。 真ん中を仕切っていた柱やパーテーションがなくなると、物凄い広い空間が現れた。 これぐらい広ければ、なんか、絵を飾ってもイイなあという気になりますね。などと話ながら、解体はどんどんと進められる。 |
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洋間の窓側の壁を壊すと、柱のほとんどが腐っていることが判明。
いやまあ、腐っているとは思っていたのよ。 だから、壁は、柱から壁まで全部取り去って仕立て直さないとならない。 という筋でアタシはずっと考えていたので、まあ、驚いたりもしなかった。 オジャラ「嫌まあ、アタシはそうなると思ってたからさ、それに、20年ぐらいもってくれないと困るんだよね。そうしたら、ここを売って老後の資金の足しにしてもいいしさ、そういう話よ」 そういうと、大工さんも、 「そうですねぇ。」などといい、少し考え込んでいた。 大工さんは、柱ぐらいは、使えると考えていたようだった。 世の中、思ったとおりに行くことは少ない。 |
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解体工事の前に、ご近所にご挨拶周りをする。 コンクリを壊したりしてウルサクなるので、申し訳ないという理由からである。 ご近所にはイロイロな方がいて、特に飲み屋街は、ほとんどがママ1人で経営している会員制の小さい飲み屋というのが特徴である。 1人古着屋さんをやっているお兄さんがいて、唯一店を開かずに住んでいてるお宅もある。 基本的にはカラオケが響き渡るエリアで、夜はうるさくて寝られないと思う。 前のオーナー「もしも」にもカラオケはあり、防音設備などもない建物だから、裏の家は物凄い迷惑していたようである。(超住宅。) 彼らは、「カラオケをやるのか?」などと問い詰めてくる。 飲み屋にする予定だったらどーだったんだろうねえ。隣がカラオケでうるさいので、こちらもカラオケで対抗するしかないよなあ。笑。 アタシは「ギャラリーになる予定だ」などと話すと、今度は「あんな(飲み屋街で)客は来るのか?」 などと最もな質問。 前途多難。 |
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夕方、また不動産屋さんにお願いして、トラックにゴミを積み込みながら解体作業を進める。 またトラック一杯分のゴミがでる。 ゴミをゴミ屋さんに捨てに行く。 もう少し積めたんじゃないかという量で、捨てに行くのは月曜にすればヨカッタかなあ。 まあいいか。悔やんでも仕方が無い。 このゴミが無いと、一階の解体作業も一気に進めることができるし、短時間で終わるほうが、全員が楽なのである。 それに、この後も、まだまだゴミが出るんだよね。 工事ってゴミとの戦いだったのねえ。 解体しながら、ライトの位置とか、コンセントの位置なんかも決めて、電気屋さんを呼ばないとなあ。 |
アトリエに、ギャラリーのイスとかその他の備品を運んでいるときに、アトリエのお隣さんが工事をされていた。
そんでもって、そのときに、職人さんが「腰袋をつけないと落ちつかねぇ」 などと話していたのが聞こえたので、通りすがりに、「アタシもです」などと言い、マイ腰袋をカートから出すと、職人さんも爆笑。 ガテン系のお兄さんと、瞬間的に仲良しになりたい方は、マイ腰袋をオススメします。 そういえば、エアコン屋のお兄さんも、「マイ脚立2個持っている女はそう多くないよ」などと、話すと、ツボに入ったのか爆笑していたからなあ。笑。 |
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