「おじゃら画廊」のホームページ 第一章・画廊スタートまでの記録

■■■ 015 ★ 1階の利用について ■■■

2007.3.16

どう考えても、画廊一本という筋は有り得ない。

そういう結論になった。

理由は、画廊だけで運営しようとすると、人を雇わなければならないというのがひとつ。

人件費を考慮すると、あまり安く貸せない。

安くなければ借り手はいない。

そういう流れになる。

昨日、兜町のすぎもと画廊さんを訪ねる。

趣味の方のグループ展が開かれていて、中央のソファには留守番の皆様がくつろいでいる。

絵の会に入っていれば、みんな作品展を見に来てくれるし、近所の人だって足を運んでくれたりもする。

趣味の展覧会なら、それで十分なのである。

最も重要なのはレンタル費。

5人で展覧会をして、1人の負担額が1万円とか2万円程度なら、展覧会をしてもいいという人が多い。

まあそういう話になる。

これが、1人の負担額が5万円というのでは、なかなか決断がつかない。

年金暮らしには難しい額という話である。

あそこは、オーナーさんの持ち物なので、稼いだ分は、事務のスタッフの方の給料と、光熱費などを差し引き、あとは、オーナーさんの給料という話で、人さえ入ってくれれば、そんなに悪くない話だということになる。

足立区の絵の会などにも足を運んで来るぐらいだから、他の区やなんかにも顔を出して、一生懸命に営業活動をされているのだと思う。

場所は茅場町駅から至近だし、一階で平成通りに面しているし、お値段次第では借り手がいるということのよう。

もちろん、オーナーさんのご尽力により、毎週頑張ってお客さんが入っているということだと思う。

アタシの場合頑張って絵の会に顔を出したりしないしなあ。笑。

物理的に、絵の会に参加しているという事情はあるけどなあ。それは、絵が描きたいからに他ならず、営業目的ということではない。

2階建てだしね、北千住という立地を考えれば、画廊ということよりは、アートが置いてあるカフェという筋で展開するほうが合理的だと思う。

カフェのレンタル費が安ければ、やりたいという人はいくらでもいるのである。

少なくとも、カフェ部分の掃除とか、人の手配とか、食器洗い、原材料の調達なんかから開放され、店はその人が開けてくれれば、その方がムリがない。

アタシは留守番もしなくて済むようになり、壁面のレンタルスペースを見たい人はいつでも見学ができるということになる。

カフェとして展開すると決めたときに、一番問題になるのは、あまり儲からないという部分である。

頑張っても、儲からないという事がわかっているのである。笑。

あーたね、頑張っても儲からないのに、やる人がいるのかという話なのよ。

嫌まあ、いるとは思うけどさ、長くは続かない。

そういう話になる。

ここでキーになるのは、狭い店内だけだと儲からないので、出窓の一つをテイクアウト用の窓に使い、店内に入らなくても、コーヒーの販売ができるような構造にするという案である。

喫茶店経営というのは、ランチとコーヒーで稼ぐ他ない。だけれども、もし、テイクアウトの窓があれば、結構な数が出るはずなのである。

アタシは、ドトールコーヒーで毎朝コーヒーを買っていた時期があった。

会社に行く前に、コーヒーを購入して、それからオフィスに行くのである。

店内に入らないでコーヒーを買えたら、便利でいいよなあ。

もし、どなたかと共同で、カフェとして機能させるのであれば、その方もある程度、儲けが出せるような構造の建物にならなければならない。

関わった人がどちらも幸せになれる。

そういうコンセプトでなければ、お商売は破綻するだけなのだ。

あれだよなあ、一階の展示スペースは、アタシ用にして、二階をギャラリーとして貸すかなあ。

あの趣味の会の皆様の様子を見ると、もう少し広いスペースでくつろげるほうが、借りる価値があるもんなあ。

4人しか座れない椅子では、狭いという話である。

和室と洋室の間仕切りを取って、全部を開放して、洋室は展示スペース、和室はくつろぎスペースにすれば、結構沢山の人が入れるもんなあ。

カフェでの作品展示というのは、よく見かけるスタイルで、カフェの壁面なんかを、オーナーさんが無料で貸してくれたりするのである。

アナタは行った事がないかもしれないが、アタシは、いくつもそういう場所を見たことがある。

そういう展覧会にいくと、「いかにも喫茶店でございます」という作りで、コーヒーを頼まないといけないような気持ちになり、こちらとしては、たいそう居づらい雰囲気なのよね。

アタシ達はビール派なので、展覧会の途中でお茶をしようという話になれば、チェーンの餃子店、もしくは蕎麦屋などに入りビール飲んじゃうワケよ。

コーヒーとビールが同じ値段だからさ、それは、仕方の無い話なの。

だからさ、喫茶店での作品展示っつーのは、行く側としては、物凄い不満なんだよね。笑。

喫茶店側にしてみれば、グループ展の皆さまがドーンと陣取っていたりすると、他のお客様に迷惑だしさあ。

展覧会のご案内に、「コーヒーを飲んでくれ」などと書いてあったりしてね。

それは、無料で借りてるから、コーヒーぐらい飲んであげてくれって話なワケでね、そんな話なら行きたくないって気持ちもこちらにもあるわけなのよね。

カフェと併設の場合でも、ギャラリーはギャラリーとして機能しないと、今度は、画廊の借り手がいなくなってしまうということになる。

画廊の値段を物凄く下げなければならない。

とまあ、そういう話である。

そんなことであれば、二階にトイレと小さいキッチンをつけて、二階を丸ごと画廊として貸すという案の方が現実的だと思う。

店は、カフェの人が開けてくれるし、画廊を借りた人は、みんなで好きなように使えるというので、全てが丸く解決する。

中には、毎日常駐できないという、バイトしながらという人もいると思うので、そういう人は、一階を使えばよいということになる。

アタシの絵を飾るスペースはビミョーに減りつつある。笑。

とりあえずは、1階はカフェ、二階は画廊という筋で仕立て直すことにする。

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