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■■ 021 ★ どうすれば、企画画廊でプロデビューできるのか? ■■
2007.9.19
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企画画廊で売られている絵を見て歩くことをオススメします。 美術情報誌とか、コレクター情報誌に、広告が載ってますからね。 あとは、作家さんの展覧会の記事なんかが大きく扱われている画廊さんはね、ほとんど企画画廊です。 広告の大きさと、記事の大きさは比例していると覚えましょう。 企画画廊というのはね、絵を販売して、手数料を稼ぐというのが生業ですからね。 アタシはね、そういうところも、コツコツと見て回っているんです。 自分が、どの画廊でデビューするのがいいのか、画廊を研究しています。 画廊を理解するには、作品を買わなくては解りません。 大切なのは、作品を買う気で、絵を見て歩くことです。 理由はね、どんなときに、買おうという気持ちになるのかが解らないと、売れる絵が描けるようにはならないからです。 企画画廊のハシゴ。 これが、もっとも、絵の力を向上させてゆきますね。 それ以外の絵は、見なくてもいいとさえ思います。 見ますけどね。 いい絵と、悪い絵の違いを理解するところが肝心なんです。 自分で、まず、いい絵と悪い絵を見分けられる。 自分の絵と、いい絵を並べてみる。 何故、この絵が売れて、アタシの絵は売れないのか。 自分の絵の悪い部分を理解する。 自分の絵を良い絵に昇華させてゆく。 また一枚を描く。また、画廊に行って絵を見る。 これが、画業なんです。 |
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画家さんの中には、「自分の絵が一番いい」と思っている人も多いので驚きます。 まあ、いいんですけどね。 悪くはないけど、それほどでもないですよね。笑。 自分の作品に慢心すると、絵が成長しなくなりますよね。収集家の立場から言わせてもらうと、そういう、同じ絵を見させられるのが、最も時間のムダだと思います。 少なくとも、売れないのは、「見る人が、絵を理解できないから」ではないことだけは確かなんです。 画壇で毎年入選している? 嫌まあ、入選は普通ですよね。 最低でも賞取らないとね。 画壇というのはね、事業なんです。絵を世に出す団体ではないんです。売れない作家が審査員と名乗り、公募の出品料で自分の生活を支えている場合が多いんです。 絵を世に出しているのは、企画画廊なんです。 企画画廊に持ち込んでみたけど、断られた。 嫌まあ、それも普通です。 企画画廊からデビューする。それは、画壇入選できても、賞とるのと同じくらい、難しいことなんです。 |
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賞を取った作品=画廊でプロデビュー
という筋ではあります。まあ、どの画壇の、何ていう賞なのかは重要ですね。 別にね、画壇で賞取ったから、画廊でプロデビューできるんじゃないんです。 でもね、企画画廊でプロデビューすれば、絵は売れるんです。 そこだけは間違いがないですよね。 私の知人で、いくつもの大きい公募展の賞取っているのに、作品を物すごい低価格で売っている人知ってます。 嫌まあ、お安いけどね、ヌードの作品じゃなかったから買いませんでした。収集には、趣向というのがありますからね。笑。 それでも、その頑張りに驚かされました。 でもね、賞をいくつも取ってるんですけど、企画画廊ではプロデビューには及ばないんです。 不思議だよなあ。 |
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企画画廊が、どんな作品を扱いたいのか。
そこも研究しなければならないってことですよね。 アタシは、2003年、日本に帰国してから、本格的にアートマーケットの研究をスタートしました。 ハッキリしたことはね、 「芸術作品になれば、芸術の神様は、全員門の中に入れてくれる」 表現を変えればね、 「良い作品であれば、企画画廊は拒まない」 ということが解ったんです。 もし、アナタが、企画画廊に断られたのだとすれば、それは、絵が、芸術じゃないからなんです。 美術作品でも構いませんけどね。笑。 いやまあ、その筋です。 芸術と美術品は違うんです。 創作者はね、「芸術とは何か?美術品とは何か?」 を理解しなければなりません。 最低でも「芸術」が何かを理解できなければ、それを作ることはできないですからね。 |
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私は、画廊の方に、「よく展覧会を見に行かれますね?」と聞かれましたので、「芸術とは何かがわかっていませんからね。解らないと、作れませんしね」
とお答えしました。 画廊の方は、「うん」と大きく頷かれました。 彼女は、「芸術とは何か」が解っているのです。 それは、いくら言葉で云々説明されたところでね、自分が理解できなければ意味がないんです。 「芸術」って、何なんですかね? それはね、どんなに良いセンセイに絵を習ったって、自分で絵が描けるようにならなかったら、絵は完成しないってことなんです。 自力で作れるようにならなければならないんです。 見るだけならばね、まあ、比較的カンタンに理解を進めることができますよね。それを、作るというのは、全く別な世界なんです。 企画画廊さんっていうのはね、真剣に絵を選んでいます。 それは、自分の生活がかかっていますからね。 悪い絵を置いたら、その画廊はそこで終わりなんです。 良い絵を置くと、次も、その次も、またその次も買ってくれるんです。 お客さんは、良い絵を買いたいんです。 そうしてね、そういう世界に入れる絵はね、ホントウにごく僅かなんです。それはね、運ではないんですよね。 理由がある。 作品としての、一定条件を満たしている。 そうしてね、これからの作家さんは、そのことをもっと勉強しなくてはならないんです。 |
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