■■ 006 ★ まず、どこで開くのかを研究します ■■

2007.4.21

画廊巡りをしていると、いかにも美大生といった様相の若い人たちが、5-6人で、ドヤドヤ展覧会を回っているのを見かけます。

間違いなく、これから展覧会を開こうという意思を持ち、どこで開くのかを見に行っているという感じでした。

最近はネットでも、画廊情報というのは検索できますしね、借りられるかどうかはハッキリと解りますので便利になったなと思います。

アタシ個人は、貸し画廊で展覧会を開いたことありませんからね、なんとも言えません。

レンタルの値段出てないこと多いっすね。

どうっすかね?

そんなに高くないんじゃないかなと思いますけどね。

こればっかりは解らないっすよね。

でもまあ、どこで開くのかは重要ですよね。

アタシは、展覧会の計画というのは、展覧会の1年から6ヶ月ぐらい前に決めてしまうほうがいいと思いますけどね。

理由は、

●作品を準備する期間が必要

●ポストカードやご案内を作る関係

●業界誌は、展覧会の情報は、(文字だけなら)無料で載せてくれますので、それに載るためには、最低3ヶ月前には、ポストカードができていないと間に合わない

最低、そのぐらいの準備期間を設けて、気合を入れて作品作りをしろ。

アタシは、そう言いたいっすね。

見るほうは、必ず、作品の成長というのに気づきます。

もしくは、絵が荒れているとか、悪くなっているということですら、敏感に感じ取ってしまいます。

もし、「絵が悪くなっている」

などという風に思われたら、もう、二度と足を運んでくれることは無いでしょう。

そういう、白黒ハッキリとした世界だってことなんです。

いつ行っても、『絵が良くなっていますね。』

そういう作品展の連続でなければ、一回の荒れた作品展を開くだけで、もう、作家業はダメになってしまうんです。

そういう若い作家さんのことを、なんとなく、作品から感じ取りますね。

作家さんは、自分の作品が荒れていることに、自分で気がついて、市場のクオリティーまで、もう一度上げなければなりません。

一流になる人は、それができるんです。

業界誌(画廊の展覧会の情報を載せてくれるタイプ)への広告は、貸し画廊はしてくれないかもしれません。

ですから、自分で送らなければなりません。

バタバタと展覧会をハシゴしていると、展覧会を一生懸命開いているのに、業界誌には一度も載ったことがないなんてことになるかもしれません。

ですからね、この辺の所を甘く考えないで、3-4ヶ月前から準備を進めておくのがポイントだと思います。

業界誌の担当さんも、「いいポストカードであれば、雑誌に無料で掲載することもある」

と話していました。

いい作品+早い時期からの準備。

両方がセットになると、ぐっと効率が良くなってきます。

業界誌宛のポストカードは、6ヶ月前に展覧会の会期を決定し、すぐにポストカードを作り、毎月15日着ぐらいで何度も送りましょう。

向こうにも優先順位というのがありますけどね、熱心だったり、作品がヨカッタり、頑張りが認められれば、雑誌に載る可能性は高くなります。

ワタシの画廊は、一年以上前に次の年の展覧会の日程を決めてしまいます。

そんでもって、年賀状にご案内入れちゃいます。

毎年7月と1月に開くと決めていますからね。

そうすると、皆さん、気にかけてくれるものです。

「いつかは行こう」みたいなね。笑。

どこで展覧会を開くのかというのは、ご予算が最も重要になりますよね。

あと、仕事をしている人は、留守番スタッフがいるのか、それとも、自分が常駐しなくちゃならないのか?

その辺の所が気になると思います。

アタシ的には、作家さんが留守番している展覧会って、好感度高いっすよね。

自分の個展なのだから、本人がいて当たり前だと思います。

どうしてもダメって人もいると思いますけどね、その辺は、グループ展という形を取って、留守番日は休日にしてもらい、平日は他のメンバーにお願いするとかね、にぎやかにやるのが楽しいと思いますけどね。

全く知らない人の展覧会に、どんどんと入っていくワケでね、まあ、作品が1個しかないギャラリーっていうのもありますけどね。

売る気があるようにも思えないし、本人はいることはいるけど、ケータイ電話見続けてるしね。

折角来てくれたんだから、知らない人であっても、「有難うございます」の一言ぐらい言ったらどうっすかね?

という気にはなるよなあ。

誰も出て来ない画廊というのもあって、あれはあれでスゴイよなあ。

それは、何回行っても、一度たりとも話かけられることもないし、作家がいることもないし、誰一人出て来ない。笑。

まあ、見る側には、話しかけられたくないというニーズもあるわけでね、画廊の応対って難しいよね。

アタシは、自分のアトリエで展覧会しているという関係上、自分が居なかったことはなかったけどね。

作家さんに会って、イロイロお話したいっていう人が多いと思うんだけどね。どーかしら?

ああ、どこで展覧会を開くのかって話でしたよね。

ご予算の範囲と、展示スペース、自分の作品の展示に合っている画廊の傾向なのかをよーく見てから決めましょう。

現代作家さんばっかり扱う画廊っていうのもいくつもあって、行くたびに気絶しそうになるけどね。

客はいつもアタシ1人だけ。笑。


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