■■ 002 ★ 画廊での展覧会は趣味なのか? ■■

そう、画廊で展覧会を開くって、ようするに、趣味の人ってことみたいです。

でもまあ、よくよく研究をすると、実にイロイロなタイプの画廊があるものですねえ。

そのことに驚きました。

どんな画廊かといえば、大筋で3つのタイプがありますね。

●企画画廊(売り画廊)

●貸し画廊

●画商(中古品の絵画を売買)

企画画廊というのは、画廊のオーナーさんが、自分で購入した絵画を、自分の画廊(最近はネットなどでも)で販売するタイプの画廊を指します。

もしくは、新鋭の作家さんを自分で探して、その人を世に出してゆく活動をしています。

奈良美智さんや、村上隆さんなんかも、間違いなく、企画の画廊さんからプロデビューをし、有名になっていったのです。

村上さんは、今は、ご自分で会社を作られて、アート作品を集団で作られているみたいです。

山本容子さんなんかも、企画画廊→自分の事務所→出版社とタイアップ

というように、最初は画廊からデビューして、自分で独立して成功したタイプの人だと思います。

最近の人では、この2人ぐらいしかいないですよねぇ。

池田満寿夫さんなんかも、そういう所あったと思いますけどね。彼の場合は、イロイロな画廊さんと随分仲良しだったんじゃないかと思います。

筋としては、作家の王道って感じで、起業家ではないって感じっす。

これから、作家で一発当てようという人は、まず、自分が有名になれる画廊からデビューをする。

というのが一つの目標になると思います。

アタシも、ぶっちゃけ、ここを目指しています。

でもまあ、良い画廊さんからデビューしたいですいからね、絵の方をもう少し良くしてから、売り込みに行きたいなと思っているんで、今の所、自分のあとりえとか、自分の画廊で展覧会をしようと思っているんです。

お金が外に出てゆかないですからね。節約したお金で、また絵の具を買おうという計画です。

そうしたら、また絵が描けますからね。

普通の方は、画廊を持ったり、自分のあとりえで展覧会をしたりできませんからね。

どこかで発表するというのは、間違っていないと思います。

企画の画廊と言ってもね、外からは、どこが企画で、どこが貸し画廊なのかはよく解らないんですよね。

見分ける方法としては、店内に「画廊レンタル料金」とか、「展覧会を開きませんか?」などというパンフレットが置いてあるかないかですよね。

そういうパンフレットが置いてないときには、お店の人に聞かなければなりませんからね。

「ウチは貸しはやってません」

などと言うと、そこは、企画画廊かもしれないってことになります。

回りくどいっすけどね、まあ、見た感じだけだと解らないというのがホントウの所です。

あとは、置いてある絵の筋ですね。

置いてある作品が「有名作家さんばかり」

で、金額も何百万円とかね。

そういう画廊さん(画商は、画自分が入れた作中古絵画販売しているという可能性があります。か?は、画廊さんが仕入れた作品を販売しているという可能性があります。

でも、新人を開拓して、プロデュースしてくれるかどうかは、解らないですよね。

金ばかりかかって、失敗ばっかりという画廊さんは、新人プロデュースから撤退ということもあると思います。

有名センセイの絵画だけ扱って、それが売れれば儲かりますからね。

この先、有名になるかどうかも解らない人に金をかけるよりも、確実に儲かる筋で営業している画廊というのもあるにはあるんですよね。

展覧会初心者は、ここで、いきなり、企画画廊に作品を持ち込んだりしてはいけません。

断られるらしいです。笑。

自分の絵で一発当てて儲けよう。

絵を描くものなら、まあ、そういう気持ちで描いている人は多いはずなんですよね。

ですから、皆さん、企画画廊のこともよく研究してね、アチコチ、売り込みに歩いているのだそうです。

でもまあ、ほとんどで断られるらしいです。

まず、作品が良くないとね。

作家が一番初めにするべきことは、良い作品を作ること。

これに尽きると思います。

展覧会ばかりをして、良い絵を描く時間が無くなっている人をよく見かけます。(ネットの中には多い)

逆に、一年に一度、自分の作品を発表する。そのために、コツコツ作品を作ってゆく。

そういう作家さんもいますよね。

そういう人の展覧会は、見に行っても成長が感じられる場合が多いです。

バタバタしている人の展覧会は、いつ行っても絵が同じって思うことも多いです。

こちとら、忙しいのに、電車賃払って展覧会に行ってあげているんですからね、最低でも、イイ絵が見れてヨカッタという場になって欲しいっすね。

画廊のスタイルとして、半企画というスタイルもあります。

それは、「良い絵なので、画廊のレンタル料を半額にしてあげましょう」

などという申し出らしいです。

まあ、定価10万円の画廊が、その人は(才能が感じられるので期待して)5万円で展覧会が開けることになりますからね。

褒められれば嬉しいしね、銀座で5万円で展覧会が開ければ、それはそれで、やったほうがいいかもしれないですよね。

ですから、画廊には、

●企画画廊

●貸し画廊

●貸し画廊・ときどき企画

●貸も企画もせず、中古品売買のみ

みたいな4つのタイプに分かれているということになります。

まあ、画廊に沢山行くと、なんとなく解ってきますね。アタシは展示している作家さんに、その筋の話聞いたりもしますけどね。

あとは、一つの画廊の中でも、「企画コーナー」と「レンタルコーナー」に分かれている画廊もあります。笑。

複雑ーっ。

とりあえず、レンタル画廊を借りてくれて、売上げがよければ、画廊企画としてデビューという可能性もあるという、物凄い吸引力。

なるほどぉ。勉強になるぜ。

もし、アナタが、作家となって儲けたいと考えているのであれば、

企画画廊でのデビュー(作家としてのプロデビュー)を目指しましょう。

でもまあ、デビューまでには、ある程度の作品の発表経験とかね、熱意とか、作品の力なんか求められますからね。

貸し画廊で、展覧会を開いて、力を上げてゆく。

そういう話だと思います。

作品がよければ、企画画廊は断らないはずなんです。

イロイロ回ったけど、全部断られたアナタは、作品の力が足りないんです。

もっと良くなるまでには、どうしたらいいのかを考えながら、作品の発表も続けてゆきます。

それには、どこかを借りるしかありません。

貸画廊での展示というのは、まずは、ヨイ作品になるまでの、準備段階ってことになるわけです。

貸し画廊の展覧会の中には、趣味の絵の会のグループ展っていうのもありますけどね。

あれはあれで、楽しそうでいいかなあと思うんです。

作品を作る側から言わせてもらうと、展覧会があると、そのために作品を作り、構成力とか、絵を完成させる力、少しでも良い絵を作ろうという気持ちが出てきますからね。

そのことそのものは、作家にとっては基本的な原動力になると思います。

人に見て頂くことで、作品というのは、どんどんよくなってゆくものだからです。


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