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■■ 001 ★ 展覧会の場所の分類 ■■
2007.4.21
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世の中には、イロイロな展覧会があって驚きますよね。 最初はよく解りませんでしたけどね、展覧会というのは、ある種のカテゴリーで分類されていますね。 たとえば、どんな場所で開かれているのか? ●美術館なのか? ●画廊なのか? ●デパートなのか? ●イベント会場なのか? ●書店なのか? ●喫茶店なのか? ●路上とか駅なのか? ●その他の場所なのか? とまあ、こんな感じです。 |
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嫌まあ、どこでやるのが正解とかね、そういうのは無いんですよね。 ただね、足を運ぶほうには、イロイロな事情があるみたいですよね。 アタシのように、アートの研究と称し、通りがかればどんな画廊であっても全部入ってみるみたいな人はあんまりいないですよね。笑。 例えばね、「美術館には行くけど、画廊はキライ」 って人も沢山いるんですよね。 アート好きなんだけど、画廊には行きたくない。 その理由は、『画廊に置いている作品は、シロウトの作品でレベルが低いから』とかね、『売りつけられそうで怖い』とか、『画廊の作品には価値が無いから』と思っているらしいです。 アタシ的に言わせていただくと、「作品を見て見ないと解らない」 というのが正しいですよね。 どんな場所で作品の展示をしていたって、優れている作品は存在します。 美術館だからといって、置いてある作品が芸術とは限りませんよね。 この前、人間国宝展というのを見に行きました。 そのあと、馴染みの画廊さんに足を運んだんですけどね、「展示されている作品は国宝(級)だったか?」 と質問されてね、そのときには意味は解りませんでした。 今は解ります。 人間国宝が作った作品だからといって、全ての作品が国宝級とは限らない。イロイロな作品が混じっている。 ということになります。 人間が作るものですからね、高値で売れるとなれば、扱い画廊なんかがどんどんと急いで作らせて、作品が荒れてしまったり、粗悪な品が流通したり、ヒドイ場合には、ニセ作品なんかも流通してしまうんです。 そういう品物でもね、日本人の場合、名前で買いますからね。良いとか悪いとかは全く関係なくね、「人間国宝を持っている」 というのがステータスなんですよ。 まあ、美術館であっても、人間国宝展であっても、日本の場合そのレベルってことになります。 |
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美術館側にしてみればね、なんらかを展示し続けなければならないんです。
テレビだってそうでしょう。どんなにつまらない番組だったとしたって、視聴率が低くたって、映像を流し続けなければならないんです。 だから、展覧会というのは、良い展覧会や悪い展覧会、もしくは、その混合型というのが存在するんです。 美術館も集客ビジネスですからね、国立博物館なんかは、最近商売が上手いなあと思います。 たとえば、物凄い有名な絵画を呼んじゃうんですよね。 ゴッホとか、マネとか、ダリとかね。 メインの絵は多くても4-5枚でね、あとは駄作ばかりという展覧会だっていくつも見てきました。 ご予算もありますしね、オルセーに行くよりは安いですけどね。 そんな展覧会だって二時間待ちなんですから、日本というのは、客寄せパンダに弱いなと思うわけですよ。 展覧会で日本に招待した作品には、展示権という物凄い強い権利が発生するんです。展覧会開催者は、その作品を図録やポストカード、ポスターやグッズにして、自由に販売しても良いという権利も生じます。 ゴッホの黄色い家の絵なんかもね、ポスターや図録でバンバン売れるのでね、呼ぶ価値はあるみたいです。 |
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逆にね、そういう場所で開かれない展覧会はね、十羽一からげで、「趣味の人」
と言われてしまいます。 アタシもね、別に、絵で食べられているってことでもないですけどね、それだって、イラストとか、デザインとか、絵画販売なんかで何がしかの収益は上げています。 そんなことお構い無しにね、「趣味の人はいいですねぇ」 などと言われてしまうんです。 あとりえを構え恒常的に絵を創作し、画廊まで開いていると知っていても(アタシの場合は、しかも、会社になっているのに)、趣味の人はいいわねえと言われるのですからね、文化レベルの低さを嘆かないわけにはいきませんよね。 こちらの本気度と、「絵」=「趣味」という固定観念というのは、随分と離れた場所にあるのだと思い知らされました。 応援してあげようなんていう気持ちはミジンも感じないですね。軽蔑されているのかとさえ思います。 そんな人たちであっても、ゴッホの絵は大好きなんですから驚きます。 嫌まあ、藝大の教授に向かっても、「趣味の人」と呼んでしまう一般人もいるらしいですからね。 アタシのことは仕方ないとしたって、藝大教授を趣味と呼んでしまった人の常識の無さに呆れ果てますよね。 絵を描くって、日本では趣味の範疇なのかもしれません。 |
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