バリ島 ★ぶうげんびりあ (HTML版)


◆◆◆ 085 / ヌードモデルの恥ぢらひ ◆◆◆

ヌードモデルの恥ぢらひ

無料の情報誌で、女性アーティストによる、ヌードデッサンが毎週行われていることを知る。女性だけのグループなら、チャラチャラしたジゴロ野郎に声を掛けられて、嫌な思いをすることもないだろう。とりあえず、一回行ってみることにする。目的地には何とかたどり着き、ワクワクしながら扉を開ける。

扉の奥では、いきなりドーンと、裸の女。ヌードモデルながら、大事な所は手で隠している。やはり、モデルであっても恥じらいを忘れてはいけない。なかなか、そういうしぐさも人間らしいなどと思ってしまうのだ。

絵を描きに来ていた白人オババは、一斉にアタシを見る。アタシは、ジャパニーズスマイルでオババの視線に対抗。

リーダーらしき人が、『紙と何か描くものを持ってきたか』と尋ねて来る。とりあえず、紙と筆ペンを差し出すと『オーケー』と言って、また、デッサンに戻るのだった。

空いている場所に座り、アタシも絵を描き始める。アタシは、絵を習った事が無いので、当然に、ヌードを描くのも初めてだった。うーむ。足が入らない。腕の半分もはみ出てしまう。絵がデカ過ぎるのだ。まあいい。初めてだから、こんなもんだろう。

その後、数回通ったが、雨季に入り、行くのを辞めてしまうのだった。

おじゃら画廊のHP

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.

Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.

イチオシ自由律俳句の本