バリ島 ★ぶうげんびりあ (HTML版)


◆◆◆ 024 / 喰えるのかと聞かれたオレンジの花 ◆◆◆

喰えるのかと聞かれたオレンジの花

シンガポールで買ってきたオレンジの花の種は、バリのアブラ虫にも勝ち、毎日よく咲いてくれる。よくもまあ、こんなに咲くものだと、関心するほどである。

朝、花を大量に摘んでいると、庭掃除のオジジ様に、『喰えるのか?』と聞かれた。バリ人にしてみれば、観賞の為に、花を植えるということそのものが、信じられないのだと思う。ちょっとのスペースがあれば、カンクンやら、豆を育てて、日銭を稼ごうとするからだ。

オットが、『こんなに咲くのなら、パサールに行って売って来いよ』などと儲け話を口にする。

『二十本で千ルピアぐらいかしらね。』と、アタシが販売可能価格を試算すると、あまりの安さに愕然としていた。花なんて、いたる所に、タダで咲いている国なのだ。売ったとしたって、その程度の価格が妥当だろう。しかも、その価格で売ろうとしたって、『これは食べられないから』などと言われ、五百ルピアに値切られるのがオチである。バリ人相手に儲けるなんて外人には無理っす。(キッパリ)

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