バリ島 ★ぶうげんびりあ (HTML版)


◆◆◆ 019 / パパイヤの断面 梅や星 ◆◆◆

パパイヤの断面 梅や星

パパイヤというのは、日本では、超高い果物である。バリ島のパパイヤは、日本で売っているお高い品と比べて、巨大である。この絵のパパイヤだって、3キロはあり、大きさもラグビーボールよりも大きいのだ。

しかしながら、パパイヤは、マンゴーに比べて大味で、甘味もイマイチ。

食べても味気ない気持ちでイッパイになる。

いつもは、朝食のジュースに、マンゴーを利用しているのだが、さすがのバリ島でも、マンゴーが出回るの時期というのは限られている。

マンゴーが果物売り場から消え去った後、朝食代わりに飲んでいるフルーツジュースに、どのフルーツを入れるのかという会議は、連日のように行われた。スイカ、アボガド、メロン、リンゴ、ニンジン。

色々なフルーツが、バナナと混ぜられて、試飲される。

結局、安くて、ボリュームがあるのに、大してジュースの味に影響しないパパイヤが選ばれる事になった。値段は、スーパーマーケット価格で、3キロで五千ルピア程度。

これを、5分の一程度の輪切りにして、皮を剥き、タネを取る。バナナ、ヨーグルト、杏ジュース、氷、水を混ぜてミキサーにかける。

バナナだけのジュースと比較すると、『まあ、食物繊維は取ったぞ』という気にはなる。しかしながら、パパイヤの存在というのは、ミジンも感じられないこともしばしばである。味的には、存在感の無いフルーツだなあ。

関係ないが、パパイヤは、輪切りにすると、断面が面白い。中央は、空洞になっていて、クロ胡椒のようなタネがビッチリとついているのだが、その空洞の形が、星型や梅型になっているのである。

正確に書くと、小さい実の頃は、星型なのだが、実がどんどんと大きくなってくると、星の角も広がり、梅型になってゆくという感じである。最初に見たときには、ちと感激した。

南国のフルーツというのは、どのフルーツを食べる時にも、タネや、実の形や色が、想像もつかない形をしていて、なんかドキドキさせられる。

そして、パサールなどを物色していると、実は、まだ食べた事の無い、名前も知らないフルーツも沢山あるのということに、また驚かされるのである。

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