古い漆器の補修/リメイク カシューを使おう |
006 ★ 蒔絵の弁当箱
2007.2.購入
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木箱は、仕立て直して、色を塗る予定。
重箱は、見事な蒔絵だったっすけど、お持ちの方が、漆初心者でした。 変色している部分は、漆が剥げて、下の銀がサビているという状態。 結構美しい品なんで、一回サンドペーパーとピカールか銀磨きで、銀の部分を磨いて、元の色を取り戻したら、その上に透明漆って筋だと思います。 カシューには、下地2号という、パテのような品があるみたいなので、ひび割れた場所などは、それで補強しようと思います。 弁当箱としては使わず、取っ手をつけて、モノ入れにしようかなということで。 楽しみっす。 この筋の箱に入れて移動すると、どうしても、木と重箱がぶつかって痛んでしまいますから、木綿の中袋なんかを使うといいかもしれないっすね。 それにしたって、イイ品でした。 2500円もしちゃいました。送料は棗ちゃんと両方で2000円でした。ちとお高かったっす。 |
2007.4.20 塗り開始
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嫌まあ、どの重箱でも良かったんですけどね、ケースがあること。
それから、大きさが手ごろってことで、この重箱で、2007年の日本イラストレーター協会展に出品する作品を作ることに決めました。 銀をほどこした蒔絵は、塗りつぶすのはもったいないんですけどね、やはり、中に入り込んだサビが汚いので、黒と赤で塗りなおすことにしました。 どっちにしたって、食品を入れるワケではありませんからね。 ケースもガタついているのを仕立て直して、薄く溶いたカシューで黒塗りしています。 |
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どんな作品なのかといえば、「愛国心」というタイトルの作品です。
ヤフーオークションで落札した菊の紋入り金杯を朱塗りします。 こちらは、新漆という別な塗料で朱塗りしました。 裏側は、ムラができるように黒で塗っています。 金地が少しでるような感じですね。 金杯そのものは、金メッキで、もうサビがでていますからね、そのままではどうせ使えないのです。 4つの重箱の中には、それぞれ、作品を入れて、蓋をあけて、中を見てもらうような作品にしようと思います。 |
第一の重 | 内側を朱塗りした上に、タマゴの殻を砕いた品を敷き詰め、もう一度、透明カシューで固めます。
その中央に、朱塗りした金杯を一つ置き、日の丸に見立てます。 |
第二の重 | 中身はなんでもいいんですけど、今、手元にある品でおもしろいのは、やはり、タマゴの殻や、貝殻をカシューで塗った品だと思います。
タマゴの殻は、中の薄皮を取り、半分の形の状態で、内側と外側を違う色に塗ります。 それだけで、驚くような造形が作り出されるので、それを中に詰め合わせしようという計画です。 |
第三の重 | どうでしょうかねえ。
何を詰めても構わないのですがね、今、手元にあって、物凄い邪魔な品があります。 画廊を居抜きで買ったときに出た、クギとか、古い電気の陶器のソケットとか、そんな品です。 とりまとめて、カシュー塗りしたいなと思っていたので、それらをまとめてみようかなと思います。 重箱が小さくて入らないかもしれません。 どうしますかねえ。 |
第四の重 | バッタっすかね。笑。
生きたバッタをバタバタさせて閉じ込めたいって気持ちでイッパイっすけどね、バッタもいないもんでね、何か他のことを考えようと思います。 この前拾ってきたコケシとか、ダルマとか、そういうのを詰め合わせますかねえ。 とりあえず、テーマがニッポンっすからね。 日本的な品をとりまとめるというのが筋かもしれません。 オシオッサさんの、ビニール袋に入れた息というのもいいかもしれませんねえ。 開けたら、ビニール袋に入った息が出てくる。 スゴイよなあ。 とまあ、イロイロ考えていましたけど、身の回りの品で適当に出来上がっちゃいましたね。 仕方ないですから、また、別のも作ろうと思います。 なかなか、箱の中に何が入っているんだろうと思うのは楽しいっすね。 しかも、展示するときも小さいですけど、中は4段ですしね。 |
箱の扉部分。
LOVE JAPAN と書いてあります。 |
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箱は、開くとこんな風に、リーウーファン的造形になっています。
ホントウはもっと四角く貼る予定だったけど、失敗しました。 ま、これはこれで。 箱の外は黒塗りです。 |
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