Tenugui Gallery by Rica Ojara

19/Feb/2005

てぬぐいのための習作★023

鋳造大仏さまの型?(正倉院)

      

毎日、正倉院の図録と仲良し。

奈良国立博物館の館長の顔色を伺いながら、てぬぐいの制作活動をするようになるとは、夢にも思っていなかった。

世の中、どんな事が起こるのか解らない。

今度は、仏像の小紋柄に挑戦。

なんでも、仏像を型で抜いて、大量に作って販売していた時代があるみたい。

今回は、その絵を参考にしながら、型紙の下絵を作る。

 

 

まだ途中なんだけどね。

完成すると、もう少し濃淡が強くなって、仏像でございますという感じになると思う。

衣の表現が稚拙だよなあ。

この後、台座と、後ろの丸い光る模様をカットすると完成。

今度は、これを、全体に展開してゆく。

もう少し、なんか欲しいよなあ。

仏像と花と鳥とか、そういう感じで。

切り絵も、大分テクがついてきた。

下絵は直線だが、ギザギザにしてみたり、丸い模様は、丸くみえつつ、切り絵風に。

こういう、どうというコトのない模様でも、描くのは難しいのである。

型紙の下絵を、切り絵で作るというのは、何だかムダなような気もするけど、この仏像をあと20体カットするのは、アタシにはムリという気がする。

性格的に、同じように作れないのよ。

雑というかなんというか。

実際には、こんな感じになる。

色の部分が多い方が、高そうに見えるのよ。

筆で下絵を描いたときなんかより、ずっとイイ感じである。

目がイマイチだったよなあ。柄は細かすぎないだろうか?

あまり細かい模様だと、線が欠落してしまうのだ。

うーむ。

大きい絵がドーンと来るタイプの作品は、一体どうすればよいのだろうか?

型紙を直接作ってもいいのたが型紙は帰ってこないので、それはそれで淋しいし、将来復刻しようと思ったときに、下絵と指示書があれば、また復刻できるからねえ。

今のところ、する予定ないけど、何百年も先に、そういう人がでてくるかもしれないもんなあ。

やっぱ、ちょっと細かすぎるかもしれないなあ。

もう一枚作るか・・・・。汗。