◆◆◆ 1689 ★ おじゃら現代美術館 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

201212.4.

館なのであるからには、なんらかの志はある。

私の場合、「前衛芸術の伝道所」

となるべく、業態を美術館に変えたのである。

自分の作品が増えたという事実もあるし、新作のほとんどは、不毛なる素描の他には、コンテンポラリーな作品しか作っていない。

究極のミニマリスト、オシオッサさんという存在もある。

彼女の作品は、アタシの作品と比較しても、絶対的にミニマルであり、観客で、アートに心酔している方ほど、彼女の作品の意味を知りたがる。

作品には、意味があることもあるし、無いこともある。

アタシには、真意を読みきれないということもある。

私の作品はといえば、キューブ状で筋が通ってきているなと感じる。

安易な創作活動に思えるかもしれないが、強靭性、日本の文化的な要素、歴史的な一シーンなどをシッカリと切り取る、意思のある作品群にまとまってきている。

この前も、3331のメンバーが、千住と南千住のギャラリー見学会をするというので、芸術村、おじゃら画廊、南千住のプリュスさんをバスで巡回。

私は、現代的な作品はHPで発表していないので、来た人しか見ることが出来ない。

そういうことになり、驚く人もあれば、笑う人あり、何が何だか全く解らないという言葉を残して帰るものあり。

そんな混沌とした見学会になった。

作品が芸術かといえば、まだ、誰も芸術だと評価した人はいないわけだが、芸術とは何かと言うある一定の条件を満たす。

そういう方向は持って、作品を作っている。

たまたま、メロンの桐箱や、古い重箱にペイントした作品を作っただけだったが、今は、作品が随分と増え、どの人も、フタをそっと開けては中を覗き込む。

そうして、これは何だろうとか、どんな意味があるんだろうとか、アタマの中をキョトンとさせながら、

これは、一体アートなのか。

そういう気持ちにさせられながら、いくつもの作品を見てゆく。

そうして、その中に、オノヨーコさんの有名なハシゴの作品と、釘の作品なんかも展示してあるから、また、みんな困ってしまう。

ハシゴに登って、天井に書いてある文字を虫めがねで見たら、「イエス」と書いてあります。

みたいなのが作品なのであれば、アタシの作品だって、アートには違いない。

最近、スダレをほぐした棒をもらったので、それで、おみくじ的な品を作り、それも展示している。

来訪者のほとんどは、おじゃら御籤を一つ引き、どんな意味があるのかを読み、

「金運が良くなる」と出ました。

などと、アタシに報告してくれるのだ。

「あの御籤はねー、当たるのよー。あはは」

アタシはそう言い、2012年の2月に、トルコのオヤ糸屋さん展をウチで開催したときに、彼女は、空港で4個のスーツケースのうち、2個が紛失した時の話を始める。

「一番高い商品が入ったスーツケース2個がさ、迷子になって、世界中の空港をグルグル回ってたわけ。

彼女がウチに来て、展覧会の3日ぐらい前から準備してるんだけどね、このミクジで、『探し物が見つかる』を引き当てたわけ。

そんでもって、初日の午前中に、スーツケースが両方届いてね、バタバタしながらも、展覧会を無事スタートできたという、実績があるのよ」

などと、ホクホクと、その効用を語るのである。笑。

自分で作ってて何だけどさ、日本人は、占いが好きだよね。

人間は。なのかも。

誰かにサゼスチョンしてもらうほうが、自分で考えるより、よっぽど楽だもんね。

おじゃら画廊

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