◆◆◆ 1688 ★ テオ・ヤンセン ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

201212.2.

たけしのアートビートで、テオ・ヤンセンの番組が流れた。

アタシは、名前では思い出さなかったが、作品を見て思い出した。

何年か前、日比谷シティの展覧会を見に行ったのだ。

知人と展覧会を見に行く約束をしていたその日、テレビで偶然彼の作品を見た。

砂浜を動く、巨大恐竜の骨。

そういう表現が正しい。

その、巨大さと、動力が風力ということに関心を持ち、即日知人も誘い、テオ・ヤンセン展に流れた。

1200円とか入園料取られたんだよね。でも、見るべき展示だったと思う。

たけしさんも話していたけど、日本の美術館は、貸してくれないのだそうだ。

だから、フランスで最初の展覧会を開いた(海外で展覧会をして、箔をつけて戻ってこなければ、日本ではできないからなのだ、は省略)

年末の、ワンピース倶楽部の石鍋さんなんかのトークのときにもでてきたけど、日本のアートマーケットと、海外のアートマーケットは違う。

海外のアートマーケットは、優れていれば、即、世界で売買される土壌に上がれるけど、たとえば、日本のアートマーケットで有名だったり人気があったりしても、即、海外のアートマーケットへの仲間入りはできない。

要するに、マーケットは別なものである。

そういうことになる。

日本ではいくら強くても、海外では一勝もできない、スポーツのアスリートと同じ話である。

スポーツの場合には、まあ、力が海外並みになれば、海外でも結果が出せる可能性があるが、アートマーケツトの場合、そこも違うのよね。

ふぅ。

マーケットへの知識が深まるごとに、絶望感というものも強くなる。

それでも、テオ・ヤンセンの作品を見れば、心が動かされ、その作品の芸術性の高さに震えがくる。

大分市美術館 平成23年7月9日(土)〜9月30日(金)に展覧会が開かれていたのだという。

はぁ。大分かぁ。しかも、終わっているし。

日比谷来た時にみておいてよかったよ。

番組では、動力の構造や、砂浜を歩行させるための足の黄金比率なども紹介してくれていた。

テオは、そういった、基本的な構造を公開することによって、自分の作品を、他力で増殖させている、稀有な作家だと思う。

ユーチューブなどの動画投稿サイトには、テオの黄金比を使った風力やその他の動力を利用した、様々な作品が公開されていて、動きを伴い、なんらかの活動をし始めている。

公開特許に似ているとアタシは思った。

インターネットの世界もそう。

有益な情報でも、何でも無料。

だから、人に感謝され、世の中は、もっと良くなっていく。

そう信じているから、私も無料で(できれば有益な)コンテンツを公開したいと考えてきたのである。

ちょっと見れば、プラスチックの骨組み

風で動くだけだと思われがちだが、コンセプトは、現代美術そのものである。

しかも、本人が、アートだといって作っているのだ。アートに間違いが無い。

どんなに、前衛的な作風に見えたって、本人の意思が伴っていないということもあり、そういうときには、決定的な信念が作品に不足しているのである。

だから、意思をもって、作品を作るというプロセスは、結果には必ず現れるし、絶対的に必要な要素でもある。

この、特殊な構造を無料公開することで、自分の遺伝子が増殖するという部分にも、私は強く心を動かされ、そうして、そういう話を、イロイロな人に伝えたいと思うのだ。

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