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インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

2011.9.30

先日、画家の津軽スミレちゃんが、松ぼっくりを拾ってきた。

新宿御苑とか言ってたな。

彼女は75歳ながら、バリバリと屋外で絵を描く画家さんである。

彼女とあった頃の絵には、一生懸命さがあったが、都展に出すようになり、新しい先生についてから、絵がぐっと汚くなって、本人もアタマに来ているのに、昔のような良さはもう現れなくなった。

彼女は、デッサンなどの基本的な鍛錬が圧倒的に足らないので、いつまでたっても、絵は上手くならない。

アタシは、なんども、素描の練習や、グルグル(ボールペンなどで、安定した筆運びの鍛錬)を描く様に進めたが、全くやらないのだ。

だから、沢山書いているけど、やっぱり上手くはならないのである。

そうして、アタシが作りつづけているコラージュやドローイングについても、全く関心がなく、ゴミのようだとバカにし続けるのである。

まあいい。

絵の才というのは、自分の絵の足りなさに、自分で気づくことから始まるのである。

自分の絵がいいと思っている人は、それ以上には成長しないのだ。

自分の絵のたらなさに、自分で気づく。

そして、その足らないものが何かを考え、足らない絵を、足りる絵にする修行を積み、前に進む。

それ以外にはあり得ない。

彼女が、自分の絵が下手だと気づいたのは、都展のセンセイについてから、都展に出すようになり、自分よりももっと上手い人が沢山いるということが理解できたときだった。

アタシのところに通ってくるようになって1年半もかかっていた。

それでも、素描の訓練は、やっぱりやらないみたい。

75歳だからね。もういいかなとも思う。

絵というのは、楽しみのため、自分の人生のひと時を豊かに過ごすための人もおり、それは、売ったり、戦ったりすることとは違う場所にあるのだ。

すみれちゃんは、袋からマツボックリを出してきた。

そんでもって、アタシにくれるというので、一個もらって新作作り。

この作品を、ショーケースに展示すると、

朝日が当たって、マツボックリが開いてしまい、

刺していた釘が、ほとんど落ちて、作品は壊れていた。

現代芸術って、

はかないわね。

当然に、釘が落下した状態で、ショーケースに展示中です。

はかなさと、自然の力をね。

こちらは、正面から撮影した、壊れる前のオブジェ。

ビットリアの大将は、ウチにチラシの打ち合わせにきていて、「こんなのトイレに飾ったらカワイイですよね。」

トイレかよ。

まあいい。

どちらにしても壊れてしまったし、

こういう雑多な品というのは、シンプルなお店には置かない方がいいのである。

一個置くと、知人と名乗る人達が、イロイロと、沢山持ってきて、それぞれ飾らなくてはならなくなるからである。

それにしても、錆びて曲がった釘というのも、作品に使えるもんなんだと、そこには関心するね。

大将、ちゃんとしたレストランには、ちゃんとした絵を置こうね。

このほか、先日作った「曼荼羅」と、

「エデンの園」

そして、

「釈迦如来」

の三点も同時展示中。

曼荼羅は、まあ、曼荼羅だと説明されれば、理解できる人もいると思う。

小さな木片がボディー、釘がアタマと首。

座禅を組む僧侶に見立てて、曼荼羅型に配置。

それだけの作品である。

開眼供養もまだしていない。

エデンの園という作品は、右側の蛇口の作品。

赤い木材を台に使っているけど、

これは、リンゴなんだよね。

ホントは、紙粘土かなんかで、リンゴ型にしたいんだけどさ、

まだしてないだけ。

そんでもって、蛇口は、イブにリンゴを食べるようにそそのかす、蛇というわけ。

その隣は、釈迦如来。

釈迦如来という紙と、インク壷、その下の木材。

三点セットで、釈迦如来を表している。

凄いよな。

エデンの園はあるは、密教はあるは、釈迦如来はあるわ。

ゴッチャリ。

もともとアタシのモチーフは天使も多いしね。

どっちでもいい。

日本にも、飛天といって、羽が生えていて、空を飛ぶ人間みたいな造形の役割をもつモチーフもいる。

アタシが天使の絵を描くのは、空を飛ぶためである。

なんか、宗教的モチーフが増えているような気がするよな。

500おじゃらかんも、まだ作ってないしな。

今年は着手する予定だったんだけど、陶芸キットを倉庫に入れてしまい、上に物が積み重なって、もう、出せなくなっているという物理的な状態。

来年は、新製作に出したいよな。@塑像。

おじゃら画廊

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