◆◆◆ 1636 ★ 龍ちゃんの個展-2 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

2011.5.28

龍ちゃんと、仏像の話になる。

オジャラ「やはり、仏教的な信仰心から仏像を彫ることにされたんですか?」

龍ちゃん「いやあ、そういうことではないと思うんだけどね。」

宗教への信仰心というものは、否定的なのが日本人の特徴だ。

仏像を彫ったり、般若心経を写経したりというのは、ある種の信仰心というか、信心に当たると、アタシは内心思うのだが、作っている本人が、まっすぐに認めたりしないというのが日本的ということになる。

だが、出来上がった作品は、マリア様ではないわけで、やはり、仏教徒なのだということがわかる。

これが、クリスチャンであれば、必ずマリア様かキリスト様の塑像や彫刻になるからである。

宗教心というのは、素直なものなのかもしれない。

そういう意味では、アタシの土偶には羽が生えているから、やっぱ、クリスチャンなのかなと思ったり、日本にも飛天という、羽のある天女などが存在していることを考えれば、別段どちらでもいいかなと思うのだ。

この世が、良い世の中になってくださるように一心に作るのであれば、宗教の違いなど、大きな話ではないと私には思えてくる。

龍ちゃんは、以前立派なご職業だったため、作品も立派すぎ、どの方も遠慮がちである。

アタシは、なかなか申し出られない方には、会期が終了後、ご連絡いただいても構いませんよと伝える。

そうだよなあ。

ギンザであれば、フツーに20-30万円はするような立派な絵が沢山ある。

どの人ももらえるというと嬉しそうである。

もしくは、まあ、飾る場所がないからと、残念そうにする人もいる。

日本の家には、油彩を飾る場所はあんまりないからね。

それでも、次の日に、どうしても昨日見た絵のことが気になって、連絡を入れてくださる方もいる。

声掛けの成果もあり、作品は、いくつか赤い●がついて、みんな、そのマークを見ては、ああ、これは、行き先が決まった絵なんですねと、うなずくのである。

今回は、貸し画廊らしいぜ。うん。

絵がタダってこともないかなと思うけど、有料だと、なかなか引き取り手がいないのだ。

ギンザの画廊にかけてある風景画と並んでも、見劣りしないのもあるからね。

良い絵には、赤丸がつけられ、アタシは、自分の開いたカフェが、赤丸カフェという名前だったことを久しぶりに思い出すのであった。

看板壊れちゃって、最近は、カフェの看板は、出してないからね。

会期中は、コーヒー店は休業だし。笑。

そうして、見た人は、やはり、仏像もいただけるんですか?

などと、恐る恐る、私に尋ねるのである。

オジャラ「はいどうぞ。あまりにも時間がかかっていて、頂くのが申し訳ないですけどね。何がしかを支払いたいという方は、頂きますので、お気持ちお知らせ下さい。送料を除いて、義捐金として寄付させて頂きますから。」

恐れ多いことであるが、まだ開眼供養もしていない。

アタシも、もし残ることがあるようなら、一体頂いて、仏壇を作り、開眼供養をしてもらい、大切にしようと思っている。

そういえば、目の肥えたお客様がいらっしゃった。

アタシの図録を買ってくださり、2階にある、いくつかのコンテンポラリー作品を見ていただく。

お客様「先生(龍ちゃん)とおじゃらさんという組みあわせが、シュールですよねぇ。」

オジャラ「ホントウにそうですね。シュールという表現がピッタリですね」

そうだよなあ。そんな立派な方が、こんな北千住の場末で、何も、展覧会開かなくてもいいのにね。ははは。

それにしても、随分と人が来るもんだよね。

結構長い時間、作品を見てくださる方もいる。

この日のために、3日も掃除し、棚を作り変えたり、絵をアトリエに運んだりしなければならなかった。

はぁ。

大変だったよなあ。

もう少し、質量が減れば(不必要なものを処分すれば)

貸し画廊としても、スゴイステキなんだけどね。

そういえば、ギャラリーの工事をしてくださった大工さんも来て下さった。

彼の趣味は仏像作りなのだ。

そうして、自分の作ったギャラリーの、正しい使われ方に満足しているようだった。笑。

ホント、こう見ると、イイギャラリーだよな。

いつも散らかっているからね。

そこが問題なんだよね。

自分の常設展になったら、どんだけ散らかりまくるのか、いまから不安なアタシ。・・・・・・。

おじゃら画廊

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