◆◆◆ 1732 ★ 美術鑑賞@根津美術館 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

2013.3.23

本日は、時間ができたので、悲願の根津美術館、茶道具の展覧会へ。

根津美術館に行くのは、たぶん二回目。

青銅の品物の置いてある部屋のことは記憶にあった。

一階の小堀遠州の集めた茶道具と、その弟子の不味という人のコレクションを中心とした品々。

茶入れが多かったが、茶碗もあった。

茶入れかぁ。

ヤフオクで、茶入れのフタによく入札したけど、落札できたことがなかったよな。

あれぐらいの造形、自分でも作れるんじゃないかなと思う。道具もかなり持ってるし。

薄いベージュにピンクの班や、濃いベージュの班なんかが入った、ゆったりとした、作為のない茶碗のコレクションには心が動かされた。

小さい茶碗、茶いれ、一つ一つに、薄いグレーの「ふくさ」が敷かれ、小さいストローのような柔らかい素材の品を使って、テグスで固定された展示にも、茶道具に対する愛着や、学芸の方々のご苦労が感じられた。

特に、良いと感じたのは、15センチ程の台である。

ガラスのショーケースの手前に、15センチ幅の板がぐるりと配置され、茶碗を覗き込もうとするときに、ガラスではなく、その台に手を置くことができ、鑑賞を堪能できた。

お庭も拝見。

早咲きの桜が8分といったムード。これからまだまだ咲くのを待っていますというオーラ。

良寛の書もいくつか展示されていた。

なんと自由なのだろう。

全く読めないが、まあいい。

そういう、一流の品を見られた本日に感謝しよう。

その後、地図でみると至近のオカモトタロウ美術館へ。

根津美術館の受付嬢に場所を尋ねると、マネージャーでございます的な白髪のスーツが、出口まで案内してくれて、あの、かまぼこ型の屋根が、オカモトタロウ美術館です。

この道は、交通量が多く危険なので、くれぐれも信号をご利用下さい。

などと、丁寧に案内してくださり感激した。

茶杓を作りたいので、竹の端材を頂きたいという申し出は、とうとうできなかった。

次回に期待。

良い美術館であった。

本日、第二回目、もしくは三回目となるオカモトタロウ美術館へ。

最初に見たときよりも、随分小さく感じられたが、作品は、いつものようにオーラを放っていた。

訪れている人も、根津よりもずっと若い。

こんなに近いのに、相互利用がないというのも淋しい。

100円ぐらい割り引いて、どちらも見るように働きかけるべきだと思う。

なにせ、徒歩五分ぐらいだからである。

今回は、タロウの作品の、書き換え前と、書き換え後というテーマの展示。

描きかえ前は、どなたかが作られたのだと思う。

レントゲン写真などから、色も分析できるのか、絵の下に描かれた作品を復刻したという説明。

展示の趣旨を全く知らないで入館したものの、明らかに違うヒッチに驚いて、この絵は、他の人が描いているんじゃないかと思い、説明を読む。

復刻バージョンの絵が上手すぎるのよね。

館内は撮影自由、暴言自由の無法地帯。若い人達が、にぎやかに、素直な感想を述べ合いながら展示を鑑賞する姿を見るのは楽しかった。

たとえば、「絵はよくわからないけど、オブジェはカワイイよね」

とか、

「座る者を拒む椅子っていうんだって」

と言いながら、椅子に座る様子とか。

展示というのは、こうあるべきだし、こうでなければならないと思うのだった。

太郎は作品をほとんど手放さなかったという噂を聞いたことがある。それは、トシコさんが、「作品を手放すと、もう、出てこなくなる」からだという。

みんな、ソウコに隠してしまうのだとか。

そういう時代もあった。

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