◆◆◆ 1726 ★ 展覧会を巡回 会田誠展−2 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

2013.1.19.

●会田誠展

会田誠さんのことを、一度見かけたことがある。

それは、東京ワンダーサイトで、ダンボールの作品をみんなで作るとかいうプロジェクトを見たときのこと。

竜さんが、見てみたいと言い出し、御茶ノ水に行ったときのことである。

このときに、ご本人が指揮を取り、アーティストを目指している人が沢山集まり、不毛な作品と見える。ダンボールのキリストや、その取り巻きのオブジェなんかを作っているのである。

竜さんは、物凄い感激して、

「ああ、結構イケ面ね」

などという感想を述べる。

繊細で、芸術家肌という顔である。

ヒルズの展覧会場には、天才芸術家になるためにとかいう何か条が直筆で描かれていた。

最後の方に、

キュレーターとか、学芸員とか、ギャラリストとか、プロモーターとかいう奴らのことは忘れろ、

次にあったときに、「はぁ、アナタ誰ですか」などといえ、あるいは、殴ってもいい。

などと書かれていて笑った。

あんなに光が当たっている作家さんでも、嫌な思いをしているのだと思わされた。

アートの世界というのは、矮小で醜くて汚い。

アタシが9年研究した結果がこの一言で言い尽くせている。

一言でいえば、うさんくさい。

そういった中で、ヒルズで若くして個展が開けるというのは、まさに、才能があるという一言に尽きる。

草間ヤヨイでさえ、80歳を過ぎていた偉業を、あの若さで成し遂げるというのは、前人未踏だと思う。

どの作品も大きめというのも印象に残った。

キッチリとした金箔を張った屏風に、ゴキブリ一匹から描かれている作品とかね。

コレクターが高値で買ったに違いない。笑。

どの作品も、それなりの大きさがあり、クオリティーについてはマチマチだが、シッカリとした作品が話題になれば、ゴミみたいな作品であっても、買う人は後を絶たないだろうと思った。

彼の指針にもあるように、「作品は作るな」

と書いてある。

稀少なので、欲しい人はギャラリーの言い値で予約を入れる。そういうことになる。

買っているのは、手ごろな大きさのエログロ系は個人、超大作は、美術館といったところだろうと思う。

美術界というのは、現代美術が流行っているように見えても、まだまだコンサバ。

キチっとした本画を主流に売買がなされていると思わされる。

コンテンポラリー作品であっても、ゴミのような作品が高値で売れているのは、大竹さんか、奈良さんぐらいなもの。

CG中心の村上さんの作品は、複数あることもあってそんなに高く無い場合も多い。

才能としては、

大竹>村上>会田>奈良

という個人的な感想。

草間と片岡球子は別格ね。うん。

岡本太郎かぁ。・・・・・。うーむ。

でもまあ、大竹さんは、ギャラリー連とあんまり折り合いがよくない感触だし、村上さんも自分でやってるからね。

この辺が、吉と出るか、凶とでるのかは、今研究中。

どちらにしたって、天才というのは、必ず世に出てしまうというのは理解できる。

それぐらい、アートの世界には天才は存在しないということになる。

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