◆◆◆ 1710 ★ 金子みすず物語 ◆◆◆

インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)

2012.8.1.

上戸あやちゃんが主演の金子みすず。

詩人。

コマーシャルに、彼女の詩が流れるようになり、多くの人が知るところとなった。

そのCMは随分と長いこと流れていて、そのスポンサーは彼女を応援しているんだと思ったりもする。

個人的には、どんな詩人か知らなかったので、彼女の生涯がよくわかり、そのことは、私の辛い記憶となった。

従兄弟として育てられた、実の弟からの想いや、自分の思い。

それらから逃れるために勧められてした結婚の失敗。

オットから感染した性病の進行と離婚。

オットとの間にできた子供との親権争い。

末期の性病となり、自殺。享年26歳。

はぁ。

思い出したくない生涯である。

私の心を最も動かしたのは、友人の死やなにか、別れとか、貧乏暮らしなど、辛いことがあったとしても、彼女の詩には、そういった辛さや苦しさの微塵も感じられないことである。

心がやさしくなり、キュンとなる、本当に知的な詩であると思う。

死ぬ前に、弟に贈った三冊の詩集。

それが、本やなにかになり、残されたということになる。

彼女は、若い頃から、詩の雑誌などに投稿を繰り返し、様々な本に掲載されていたようだ。

詩の投稿かぁ。

ギャラ出ないんだろうなぁ。出ても今の価格で5000円ぐらいの薄謝。ヨイものなら、30000円ってところだろうか。

アタシは、詩人の不遇を嘆かないわけにはゆかない。

それは、俳句よりもマシという程度であり、文学というのは、おおよそ生活感とは無縁な場所でしか生きられない。

文学者としてはどうか。

作品が優れているからということもある。

作品が、死後、今も尚、多くの人に読まれている。その一点こそが、文学者であることの証である。

そういう意味では、文学館的なものも建てられ、未だ出版され、読まれ続けているというのは、文学者としての成功者であるということになる。

読まれない文は、存在しないのと同じである。

それは、誰も見てくれる人がいない絵と同じ。

あんぱんマンを知らない日本の子供はいない。

鉄腕アトムを知らない大人もいない。

優れた作品というものは、多くの心に愛され続ける魅力を持っている。

チャーミングでなければならない。

そういうことになる。

私は、ここのところのテレビ番組を見たりして、何を描くべきなのかという気持ちの整理が少しできたことをホントウに嬉しくおもっている。

前から、同じような番組を見ていたけれども、それでも、どうしても、心が動くということも無かった。

それを考えれば、精神が少し成長したのかもしれないとも思うし、弱気になっているのかと、不安になったりもする。

そうして、やっぱり、見る人が、笑ったり、楽しい気分になる絵を描きたいなと、そう思うのだ。

それは、絵が下手ということもあり、辛さを感じるような表現まで達していないということもあったけど、だからといって、そういう絵を作ったりもしない。

それは、アタシの、ポジティブな性格と同じである。

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