◆◆◆ 1703 ★ 感情表現について ◆◆◆
インターネットラジオFM北千住 ときどきゲリラ的に収録・生放送(あとはいつでも見れますよん)
2012.7.19. 創作というのは、感情表現だと思う。 だから、作家は、人間の感情について、もっと学ぶべきなのだ。 アタシは、ギャラリーで、アリジゴクの主のように、じっとしているだけで、地獄に落ちてくる来客だらけ。 どの人からも信じがたい試練を与えられたり、見聞きしたりすることは、想定外であった。 なのでアタシの場合は、ここで修行を積めばよいということになる。 ギャラリーの無いひとは、どうやって精神修行をしているのだろう。 アタシは、思案しなければならなかった。 人間は、イロイロなタイプがいるが、カウンセリングの学校に行った時に学んだことは、「自分にも悪いところがある」 という、その、自己受容という技術が、最も大きかったと思う。この自己受容は、アタシがガッコに通って得た、最大の収穫となった。 別段、モメている相手だけが悪いワケではない。 こちらも、怒らせる原因を作っている場合もある。 もしくは、こちらは、たいしたことではないと考えて、相手の怒りを黙殺し続けたため、相手の怒りが絶頂になってしまうということもあるようだ。 |
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相手の怒りが何なのか、知るべきなのか? 次にはそこを考える。 知人のSさんは、掃除の仕事をしていたが、同僚(仮称「Z女」)の雑巾の干し方が気に入らないという理由から、胃潰瘍になり、一週間病院に入院したあと、その仕事をやめてしまった。 Sさんは、まじめで仕事熱心、誰よりもほめられたいという意識が強く、その分、他人を否定しつづけるという、面倒な性格である。人を自分に引きつけるために、ウソまでつき、自分を良く見せようとするところもある。 「Z女」の雑巾の干し方に落ち度があったのかどうかは、アタシには分からない。 ただ、一方的に、こちらが怒っているが、その怒りは相手には伝わっていなかったということになる。 否、Sさんの性格であれば、何度も、このように干すようにと伝えたであろうが、(相当な執念を持っている)くだんのZ女は、そこまでする必要性を感じられず、治ることもなかったのだと想像できる。 アタシは、アホらしく、話を間に受ける気にもならなかったが、胃潰瘍で入院というのは尋常ではない精神状態なので、そこは、フンフンと話を聞くことにした。 実のところ、アタシの性格は、Sさんではなく、Sさんを怒らせる側の人間に近いと内心は思っている。 |
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カウンセリングの学校で、このような場合の対処方を学んだので、読者様にご紹介しようと思う。 それは、「相手を否定しない」 という考え方である。 人間には、様々な価値観があるし、人生の優先順位は、それぞれ違うのである。 相手を怒らせてしまった自分にも落ち度はあるし、こちらにとってはどうでもいい話で、一方的に腹を立て、辛く当たってくる相手にだって問題はあるのだ。 問題は、両方にある。 どちらか一方だけでは、問題には発展しないのだ。 ただ、一生懸命に生き過ぎている人は、自分はこんなに頑張っているのだから、周りの人も、同じだけ頑張るべきだと、自分の価値を人に押し付ける人も多い。 それは、結果的に、自分が一番褒めてもらいたいという幼稚な自尊心が根底にある場合がほとんどである。 人間としての経験値が低いのか、もしくは、頑張り続けて人並み以上の結果を出してきていて、挫折や、人の痛みというのを知らないで生きてきたということもあるのかもなあ。 |
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Sさんは、雑巾を雑に干す人間は、誰であっても許せないし、その程度のことが原因で、いつでも、必ず、職場がギクシャクしてくるということになる。 彼女が今までぎくしゃくしなかったのは、自分の店を持っていて、自分が一番上の立場だったからであり、そうでなくなった今、問題がおき始めたということになる。 嫌まあ、今までもあっただろうけど、立場が違うもんだからね。自分が病気になることはなかったということだろう。 正直、アタシには関係の無い話であるが、彼女にとっては大問題。同じ思考のまま放置しておけば、人間関係が原因で、肉体的な病気になってしまい、会社を辞めてしまえば生計も立てられなくなってしまうという生活破綻にまでつながってしまう。(そういう人は多いのだ) 精神的な思考回路が改善されないと、どんな場所でも、同じ問題で行き詰まり、Sさんの気苦労は、今後も別な場所であっても、ずっと続いてしまうのだ。 この、負のスパイラルから抜け出す精神鍛錬を、Sさんがしなくてはならないということになる。 それが、カウンセリングというものなのだ。 性格というものは、変えられる。 精神を成長させれば、相手を否定し続ける自分や、追い詰められ続ける自分からも抜け出ることが可能なのだ。 Sさんに、精神的に、どういうことがおきているかというと、他を否定するという負のオーラが、本人に跳ね返ってくる。 なので、相手を否定するという行為は、大変に辛い時間なのである。→ストレスで胃潰瘍に。 こちらが全力でぶつかると、精神的には、二倍になって、負のエネルギーが戻ってくる。 誰かを否定しなくたって、頑張っている人は沢山いるのに、どうして、いっしょに頑張ろうって言えないんだろう。 例えば、そういう事象がアタシにおきたりして、周りの人が心配したりするときには、アタシは、いつも、「アタシを否定している相手のほうが、アタシよりも、よっぽど辛いはずなのよ。アタシはいつも、そういう人をみかけると、可愛そうって思うの。アタシは、そういうのは全く気にならないからね。大丈夫よ。アタシを攻撃している人こそ、精神が痛んでいると思うわ。大変ね。」 ニコリとそう話すと、どの人も 「強ぇー」 などと、アタシの笑顔にひれ伏すのである。 否定の中からは何も生まれないということを、アタシは知っているのである。 |
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