◆◆◆ 1602 ★ ダリの番組を見る  ◆◆◆

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FM北千住 毎週日曜 夜九時オンエアー(あとはいつでも見れますよん)

2011.1.4. 更新

2時間程の番組で、それは、2-3年前に見た記憶のある番組である。

今回が2度目なのだが、途中までは、前に見たということすら気づかない。

というか、曖昧だった部分がハッキリとして、良い番組というのは、何度見ても勉強になるものなのだと思わされた。

特に、ダリが作った料理本というのは、心を動かされた。

カエルをモチーフにした料理なんかを出そうかしら。みたいなね。

すぐにパクろうとする性格は継続中。

今日は、この他、小松均さんの大きな水墨画を見る。

最上川の雄大な作品は、ホントウに水面がキラキラとして、郷土の博物館が持つにふさわしい作品だと思う。

どの人も、その作品を見て、その作家が、この地の出身者だということが嬉しくなる。

風景画というものには、そういう、風景の思いと過ごした人の記憶が重なるものなのである。

アタシは、千住の風景を何度も描こうと思ったけど、汚すぎて創作意欲が沸かないんだよね。

道路なんかは、キレイに掃かれているんだけど、空の美観を妨げる大量の電線というのはね、信じがたい。

どうせ上手く描けないし、描きたいものの優先順位というのもあるからね。

日に焼けると、肌のシミが広がるし。

まあ、描きたくなる日が来たら、描く事にしようと思う。

バリの風景というのは、今思えば、やしの木一つとっても美しかったよなあ。

ケリーが、突然外に出て、バリの風景を書き始めた時があり、皆が驚いていた。

風景の絵は良く売れた。

オイルパステルで一気に描くのだが、そこは、最後の楽園。

どんな風景であっても、観光客には嬉しい絵に仕上がっていた。

裸婦の絵は、風景と比較して飾りづらい。

ケリーがスケッチから帰ってくると、セニワティーのメンバーは彼女を囲んで、あのエネルギッシュな風景画の出来具合を、皆で見たものである。

ダリは、絵が上手い。

そう、天才という名に相応しい。

絵の具の使い方と、その、執拗な描写、絵の構想力に至るまで、凡人ではないのである。

ガラと別居の後、彼は、大作を何枚も手がけていて、それは、どの絵もガラがマリアとなった宗教画で、それはそれで、驚きを隠せない。

ガラとは、どれほどの女だったのだろうか。

そのあと、美の巨人たちの宮殿の番組を見る。

井上カオルさんが、ヴェルサイユや、エルミタージュの宮殿を訪ねるという記念の番組。

女帝と、その宮殿。

どの女帝も幸せだったのかはわからない。

彼女の寂しさの分、宮殿が豪華だったのだと思えば合点がゆく。

美術品では孤独というのは埋められない。そういうことになる。

それにしても、エカテリーナのコレクション、360万枚というスケールには気絶しそうになるよね。

360万枚だよ。

360枚じゃないんだからね。

それを飾るために、宮殿を造り増すという発想もスゴイ。

彼女が戴冠式をするための馬車というのも映像が流れた。

はぁ。

気が遠くなりそう。

日本の、人力とか、牛車というのも、のどかで素晴らしいけどね。

昔は、豪邸に住み、寺を作らせたという、日本の王朝などと比較してみる。

ハッキリしていることは、自分の住居となる城であるとか、信仰や祈りの場となる寺などの建築物を、彼らが金を出し建てさせたという事実である。

その国の最も優れた人間に、絵画・壁画・装飾・調度品などを作らせ、芸術の世界も、国の繁栄とともに発展したという歴史は興味深い。

現在は、そういう時代に作られた、過去の美術品と、現代の美術品の戦いが起きていて、同じ資本が、生きている作家に流れないという悪い構造になってしまっている。

美術を作る立場の者も、過去の遺産の修復などに時間を費やされ、自分の作品を作れず、才能を発揮できない者も沢山いると思われる。

何かを変えなければ、新しい芸術の世界は開かれない。

おじゃら画廊

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