◆◆◆ 1588 ★ 世界丸見えという番組に油画(イラスト)が映る ◆◆◆

そのときのテレビ画像はテレビ局HPからごらんいただけます

FM北千住 毎週日曜 夜九時オンエアー(あとはいつでも見れますよん)

2010.10.18. 更新

テレビ局から電話があり、ムンクの叫び風の、芸術的な絵を描いて欲しいと頼まれる。

珍しい依頼だよな。

イラストレーターというのは、依頼者の注文に応じた絵を描くという仕事なので、アタシは、引き受けることにした。

オジャラ「納期はどのぐらいですか?」

テレビ局「3-4日で」

オジャラ「そうですね。絵を描くのは早いですからね、間に合うとおもいますけどね。何をご覧になられて、私に依頼しようとおもわれたのですか?」

テレビ局「日本イラストレーターのHPを拝見し、(たぶん、イラストの)HPも見ました」

オジャラ「はぁ。それで、どんな感じの作品がご要望なんですか?」

テレビ局「協会HPにあった、凸凹した感じの作風のがいいんですけど」

オジャラ「ああ、あれは、油彩なんですけどね、油彩でお描きしましょうか?」

そのあと、電話で、ウチ合わせは続く。

最後に、先方が、値段の話を切り出してくる。

テレビ局「このような品をお願いした場合、どのぐらいお支払いすればよろしいでしょうか?」

オジャラ「どのぐらいのクオリティーを求められているのかにもよりますけどね。

ご予算でいいですよ。採用という場合、どうせ、作品をカメラで撮影して、データ送るだけですから」

というやりとり。

数々のテレビ出演依頼が過去にあり、あまりちゃんとした受け答えをしてこなかったので、そのことは、深く反省していた。

まあ、それだけが原因ではないのだけど。

仕事というものは、ご縁のものなので、アタシは、営業トークなども、もう少し磨かなければならないということは理解できてきた。

ので、少し磨いたということになる。

何より、最新の気合の入った油画を見て、アタシに仕事の依頼が来たということは、アタシにとって、何よりも喜ばしい話なのである。

解る人は、きっと出てくる。

良い作品というのは、隠し続けることはできず、必ず世に出てしまう。

必然のようなものなのだ。

逆に、解らない人、解る気がない人たちと話していても仕方が無いというのも解ってきた。

全く話が折り合うことも無ければ、前に進むこともない。

ギャラリーに来るお客さまは、全く逆方向の方がセットで来たりして勉強になる。

全く面識のない人に、真顔で、アナタの絵はちっともいいと思わないといわれてしまうと、アタシも、どうすればいいのか解らない。

デパートで高い複製画を大量に買っている、その人の話で、気分を悪くするのは、筋が間違っている。

ので、気にしないことにする。

作品の理解をしようとしない人たちは、自分の価値というものを変える必要も、この先無いのである。

そうだよね。美術品の趣向を変えるなど、人生に、全く必要のない変革なのだ。

新しいビデオの録画方法は、覚えないと不便だけど、ウチの両親は、もう放棄してしまう。

実のところ、アタシもオット頼り。

先端的な作品を理解しようという気があるのかないのかは、ビデオの録画方法を習得する気があるのか、放棄するのか、そのことと似ていると最近思った。

ビデオ収録できなければ、テレビなど、見なくても良いのだ。

この、たけしさんの横にあるのが、アタシが描いたイラスト(油画)。

新しい芸術の方向なんて、録画できなかったテレビ番組と同じである。

知らないからといって、不便ということもない。

実生活に、何の影響も及ぼさない。

現代作品が生活に与える影響など、その程度のレベルで、

逆に、ビデオ収録の方法のほうが、よっぽど実益がある。

アタシは、 ゲーテとの対話 (まんがで読破) [文庫]

エッカーマン (著) という、小さなマンガ本のことを思い出した。

優れた内容だったので、購入し、何度も読んでいる。

ゲーテの話で、スゴイなと思ったことは、「私の作品は後世に残るものではない。」

と自らが、キッパリはなしているところである。

著者のエッカーマンもそのことに気づく。

表現の方法を学びたい者が、ゲーテの表現から、表現について学べる。教本的な作品という評価。

だけれども、表現者は、ゲーテの作品から、表現の多くを学び、自らが表現者として成長できる。

表現とは何か。

私は、改めて、この、創作の真髄について考えることになった。

そういう意味で、この本との出合いというのは大きい。

(バイト先がマンガ喫茶だからね。新入荷した本の中にはいっていたんだよね。あはは。)

それにしても、華やかな絵だったよな。

色彩というのは、才能だと思う。

三岸節子もそう言っていた。

「色だけは、天性のものだ」

まあ、絵の具というのは、そもそも色がキレイなものなんだけどね。

アタシは、混ぜたりしないけど。

ヒビ割れたときに直すのが面倒だしね。

というか、厚塗りだから、カンバスの上で勝手に混じるし。

????

そういう話じゃないんだよね。

この作品は、撮影のため、描きたてを立てかけ、一晩そのままにしていたら、多くの絵の具が画面から欠落し、重力に負けたため、物凄い痛んでしまい、アタシは、あわてて元に近い状態に戻しましたが、すでに、同じ絵ではありません。

そうして、ホントウに、(絵を寝かせて帰らなかったこと)そのことには後悔していますけど、別に、元の絵にもどるわけではないので、ま、キモチを切り替えて、新しいアタシを生きよう。キッパリ。

確か、前にも銅版画教室で、こういうことがあって、作田センセイに、この気持ちの切り替えの速さとポジティブさは勉強になると、センセイは感想を述べられた。笑。

そこかい。

実際はこんな感じ。

おじゃら画廊

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.
Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.