◆◆◆ 1586 ★ 耳鳥斎地獄絵図の展示 ◆◆◆

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2010.10.14. 更新

萌え VS コテンンポラリーは、あまり人が集まらなかったし、アタシとオシオッサさんの作品を並べてもパっとしないので、

耳鳥斎の地獄絵図を壁面全体に展示した。

展示中に、紙を提供してくださった大場印刷さんが遊びにきてくださったので、アタシは、下さった紙に描いたと説明し、お礼を言う。

下さる方がいるので、(絵画用の紙ではないけど、習作のため)紙代も随分と節約できている。

この本が、7月の75000ダウンロードというのは、やはり見間違いで、750000KBのダウンロードがあったという結果。

来たのは100人ぐらいみたいだけど、この月に限られるんだよね。

何だろうね。

どちらにしたって、この本につけた、藝術とは何かっていうコラムは、アタシのワリにはよく書けていたと思う。

これぐらいの大きさに縮むと、絵はそんなに悪くないけど、原画は大きくて、絵の稚拙さが際立っていて、見るのが辛いんだよね。

このときには、テレビから見た絵を一旦ムードとして捕らえておいて、もう一度描き直そうって思ってたけど、結局、21枚作るのがやっとで、あとは、そんなこと、どうでもよくなっている。

でもまあ、模写っていうのは、北斎マンガの模写をしたときにも思ったけど、絵の力が上がるし、しかも、考えなくていいし、物凄い勉強になるよね。細かい部分まで、よく、元の優れた絵を見ることになるからね。

もともとこのシリーズは、a2の大きな厚紙に描かれていて、水彩紙でもないんだけど、さらに、それに台紙をつけて、本に仕立てていたんだよね。

それらをバラしてギャラリーに並べると、それなりの趣はある。

このときには、筆ペンで作ったけど、

筆運びの練習をするのであれば、やっぱ、半紙に筆で描くという練習もするべきかもな。

というか、やっぱり、下絵を作り、透かして本画を作るという日本画の一般的な手法は、アタシには受け入れられないんだよね。

線の勢いみたいなのや、筆運びの巧さっていうのが、伝わる素描にならないとならない。

下の絵を写すという行為は、ホントウに、その作業に没頭できるし、絵も格調高くなるように思うけど、やっぱり、生きた線というのとは違うと思う。

石踊りさんの日本画の創作風景を見たけど、金屏風に一発描きで花びらを散らしていたよね。

そういう緊張感ってことなんだよね。

前田セイソン先生だって、ある程度の下絵は作ったかもしれないけど、きっと、屏風に、梅を一気に描いていったに違いないんだよね。

あの筆運びの素晴らしさというのは、トレースとは違う。

ある程度絵を描き進めば、絵というのは失敗しなくなる。

やはり、トレースとか、投影などの転写に頼っていると、線は、よくなっていかないと思う。

格調高さとか、静けさと、躍動感の戦いということになり、どちらが正しいということではない。

最近ギャラリーに絵を描きに来ている子は、まだ、ヘタクソなんだけど、描きたい絵というのがあって、いくらでも描けるのだ。

コントラストのつけ方とか、線の鍛錬の仕方なんかを教えて返すと、毎日コツコツと練習しているのが、練習帳に残っていて、頑張りが伝わってくる。

絵というのは、自分で描けるようにならなければならないわけで、それは、誰かに頼んだりはできないということなのだ。

今回は、他の作家さんもいないし、また、素描BOXを設置して、水彩画やなんかを売ろうかな。

この前来た人は、3000円でニャンコのイラストを買っていったもんな。

5000円ぐらいでは売りたいんだけどね。3000円だと売れるんだよね。笑。

まあいいかぁ。

5000円で一枚も売れないより、3000円で10枚売るほうが儲かる。

しかも、イラストそのものは、10分ぐらいで、あるいは、もっと短い時間で描いているのだし。

もうそろそろ、ニャンコカレンダーの季節だよなあ。

そうして、別の人は、もっと自分の作品を大切にしなさいと言って下さった。

アタシは、もういちど、販売価格を計算してみる。

3000円で6000枚売れると1800万円。

モライモノの紙に描いて、しかも、数秒から数分で書いた品のワリには悪い売り上げではない。

陶芸のセンセイも、手のひらに乗る皿を1枚1000円で売っていたのを思い出した。

作家は、世に出るまでは、作品の価格など、そんな程度なのだ。

否。

世に出たとしても、飽きられれば、もう、価値は零になってしまう。

安いから売れるということではない。

そこだけは間違いがない。

持ちたい、持ち続けたいと、思わせる絵にならなければならない。

そういうことになる。

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