◆◆◆ 1573 ★ テレビ局の仕事 ◆◆◆

FM北千住 毎週日曜 夜九時オンエアー(あとはいつでも見れますよん)

2010.9.20. 更新

協会のHPを見たというテレビ局の人から電話があり、

仕事を依頼したいのだという。

なんでも、爆発的なイラストを描いて欲しいのだという。

まあ、あのような、インパクトのある絵画風を作るのは、協会ではアタシだけだからなあ。

それに、テレビ局の人は、画家に頼んだりはしないはずなのだ。こちらが希望する絵が出てきたことがないからである。

それぐらい、イラストと、絵画制作の場というのは、離れているということである。

とりあえず、概要を伺い、ラフ出しをする。

結局、右の絵は全部ボツになっているけど、まあ仕方がない。

イラストレーションというのは、使う人が、どのような絵にして欲しいのかという品物をある程度、忠実に作ることができる力が求められるのだ。

結局、凸凹したマチエールがお気に入りということなので、アトリエにいき、30号の枠を引っ張り出す。

それから、フナオカのカンバス布を張り付けて、絵を描き始める。

初日 2010/9/17日、昼過ぎに入り、カンバスの組み立てなどをし、4時ぐらいまで描く。

それから、カメラで途中までの図を撮影し、テレビ局に送る。

18日、続きを描く。

だんだん絵を描くのに飽きてきて、大量に出たチューブや、絵の具のキャップなどを切り刻んで、絵に張り付けてゆく。

これでいい。

昨今では、最も力の入った作品なのだが、実のところ、模写みたいな作品なので、自分の作品です。キッパリ。

というワケにはゆかない。

イラストなので、仕方がないのよ。

依頼主は、作家の意志とは全く関係ない絵が必要だからである。

絵はイッパツオーケーとなり、次に、ギャラや、支払い方法などの話を詰める。

まあ、こちらから申し出る金額より、向こうの予算の方が高い場合もあるので、この方法が一番無難なのだ。

それに、データ私で、本画は残るワケだしね。

いちりん(陶芸教室の隣にある、陶芸専門のギャラリー&カフェ)の女将に、最近買った一丸レフカメラを借りて撮影する。

カメラが違うと、さすがに、写真もグッドな感じ。

また貸してね。

撮影するときに、立てかけて撮影し、そのままアトリエに放置された描きたての絵は、次の日、アトリエの掃除に行くと、ほとんどの絵の具が重力に負けて、絵がグチャグチャになっていた。

とほほ。

傑作だったのに残念だわ。

アタシは、こぼれ落ちた絵の具を丁寧に広い、元の場所とおぼしき場所に戻してゆく。

絵が痛んでしまった。

ほんと、情けない。

そうして、自分の配慮が足りなかったことから起きた、この不幸な現実に対し、情けなくなるばかり。

まあいいかぁ。この、痛々しい感じは、コンテンポラリーアーティストの作品としてふさわしいわ。

気を取り直して、今度は平らな場所で、作品を乾燥させることにする。

放送は、10月だそうなので、また、お知らせしますね。

みなさん、是非見てくださいね。

きっと、チラっと写ると思いますです。

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