◆◆◆ 1558 ★ おじゃら & オシオッサ展始まる  ◆◆◆

2010.7.8. 更新

個展が始まったといえば、始まっているが、実は、この時期は、日本イラストレーター協会のコンペの審査が、ウチの画廊で行われているということもあり、あまり、大々的に宣伝していないという事情がある。

デザインの仕事が、頻繁に入ってくるようになり、そちらが忙しいというのもあるし、その分絵の新作もないといえばないし。

というか、正確にはあるんだけど、油彩ではないため、あまり、売りたいとも思わない。(絵でもない、、、、)

というか、廃材を利用したコンテンポラリー作品は、千住で売るのは不可能に近い。笑。

面倒をみなくてはならない店が二件になってしまったというのもある。

漫画喫茶は、有名なお店なので、やりがいがある。

サインなんかをちょっと改善するだけで、お客さんが増えてしまう。

アタシが驚いたのは、看板を出すだけで、人が入ってくるという事実。

スゴイよなあ。

神保町のすずらん通りということもあり、新しいお客さまが、ドンドン入ってくる。

これが店というものである。

席数を勘案すれば、もっとテコ入れできる。ということで、アタシの脳は、忙しい。

まあ、画廊なんて、どの画廊にも、人はたいしていないので、それだけ、世の中のニーズに合ってないんだってことかもしれない。

そうして、千住なんかと比べると、すずらん通りはまとまりがあるって感じる。

店舗も有名店が多いし、家賃が高い分、シッカリ収益を上げてきた実績もある。

商売って、場所だよなあ。

大学の頃に習った話をぼんやりと思い出す。

アタシも、もう少し、人が流れるところに移ろう。みたいな。(ウソです。キッパリ)

さすがに、ギャラリーにしておくと、知名度は上がる。

仕事の打ち合わせなんかも、ギャラリーでできるので、ほとんどのお客様が、訪ねてきてくれて、便利っちゃ便利だよね。(アタシは留守番があり、出られないという事情もある)

久しぶりに、区がらみのポスターのデザインの仕事が入る。

うっひょー。アタシが三年前に描いたイラスト、去年も一昨年も使ってくれていたんだ。

よほど気に入っているのかしらね。

そうして、あまりにもヘタクソなので、今回は、描き直そう。

さすがに三年もたてば、絵は上手くなっている。

しかも、当時は手書きにこだわっていたが、アタシは、CGのイラストクオリティーの方が高いんだよね。

原画が残らないから、あまり作りたくないだけで、使わなくてはいけないイラストが、CGのため、手書きと組み合わせると、違和感がでる。

仕事というのは、恐ろしいと思わされる。

保健所のポスターも、毎年アタシが作ったデザインが利用されていて、日付だけ替えられている。

そうだろう。お役所系のポスターの、あのデザイン力の低さは、ほんとうに驚くもんなあ。

値段が安いところが取るから、仕方ないんだけどさ。

こっちは、デザイン関係者なのだから、ある程度のクオリティーを保たないと、次が来ない。

地元の印刷屋さんのギャラは、始めたときには、すこぶる安いと思ったが、今となっては、そんなに安いということでもない。

デザインの仕事も、それぐらい、激化、価格破壊が進んでいるということになる。

ちまたもボーナスカット、給料減額という実態なのだ。

印刷屋さん「オジャラさんに、忘れられちゃうと困るからさー」

久しぶりに電話がかかってくる。

オジャラ「別に、ウチだけが大変なわけでもないし、どこも同じだよ。不景気だからさー」

という会話。

印刷屋さんも、よくもまあ、デザインのデの字も知らなかったアタシに、デザインの仕事を頼んだよなあ。

アタシは、区役所のポスターの仕事に特化して、仕事を請け負えるときには引き受けることになってゆく。

手がけたポスターの数は、もう、十枚を越える。

ポスター展だって開けるぐらいだわ。おほほほ。

おじゃら画廊

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