◆◆◆ 1552 ★ また木曜日が来る  ◆◆◆

2010.6.17. 更新

木曜日というのは、画廊の留守番日である。

作家のSさんから電話があり、絵を描きに来るという。

アタシは、エプロンを作っていたのだが、そうしたら、もう一人絵を描きに来た人がいて、三人で過ごす。

朝方、アトリエの隣の家から、桐の木が伸びすぎたという苦情の電話が入ったため、二人に留守番を頼んで桐の木を切りに行く。

うわっ。

4メートルぐらいに伸びてるよ。

もう少し早く言ってよ。@苦情。

苦情のタイミングに対し、文句を言うなよ。

今回のは厳しかった。

とりあえず、倒したい方向2箇所にのこぎりを入れて倒すのだが、上の葉が重過ぎて、希望する方向に行かないばかりか、建物を破損する可能性すらある。

仕方が無い。

屋根に上るための大きなハシゴで、背の高い部分の葉を切り落とし、上部を軽くする。

そうして、大量の葉や枝とともに、何箇所かに幹も切り分けられる。

桐の木って、都会には向かないね。

いつかは切らなくちゃね。

毎年、劣悪な切り込みに耐え、大きくなろうとするエネルギーは見習いたい。

どの人にも事情というものがある。

アタシのところに来る人は、作家さんを除いては、他に行くところのない人なのである。

作家さんは、出展しているので、やむなく留守番に来るのだが、それ以外で、アタシに用事がある人の事情というのは、様々で驚かされる。

人というのは、自分の思うようにならないことだらけなのだと思うことにする。

右の絵は、母が上から別な絵を乗せたため、潰れてしまった。

仕方がない。

そういう作品だったと思うことにする。

しかも、油を大量にふりかけたため、ホコリが吸着し、あまり出来具合がよろしくない状態に劣化。

ピンク色の絵の具をぬりたくったので、もう、違う絵になってしまった。

絵というのは、手持ちしている限り、適当に加筆され、違う絵になってしまうから困る。

デキの良い絵を早く売ってしまわねば、、、、。

画廊をスタートしてから、画力があがってきたので、自力で売るよりも、もっと、良い先で販売してほしいという気持ちもあり、あまり売ることに熱が入らなくなった。

まあいい。

絵を売りつけられた思い出ほど、嫌な話もないからである。

おじゃら画廊

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