◆◆◆ 1512 ★ アートフェアを襲撃 - その2  ◆◆◆

2010.4.3. 更新

有名人的な話をすれば、何でもお宝鑑定団の鑑定士をされている、田中さんのお店。

確か、思文閣とかいうお店だったと思うけど、書画がご専門のお店も今回は、ブースを出されていた。

おおっ、与謝野蕪村の掛け軸だよ。

アタシは、見るなり「ホンモノなのぉ?」と声にだして言ってしまう。そのあと、タナカさんのお店と気づき、さすがにニセってことはないよなと納得。

お品物というのは、有名画家であればあるほど、どの画廊に扱われているのかというのも大切なのである。

田中さんは、きさくにイロイロなブースを回られて、さすがに有名人というオーラが、彼の周りを包んでいた。

結構なイケメンちゃん。

オジャラよ、そのときのために、{ら・おじゃら}を配ったりして歩いたほうがいいんじゃないか?

たはは。アタシは、アートフェアには、目を肥やしにいっているので、別に、営業をしたいワケではない。

営業に必死になって、絵をちゃんと見ないで帰ってくることになるに決まっている。

絵というものは、別段、よくなれば、どの画廊だって扱いたいと思うものなのである。

番町画廊さんには、マスオの初期の版画が大量に並んでいて楽しかった。さすが、画廊の筋というものは、こういうものなのだと、そのご努力にアタマが下がる思いだった。

番町画廊の店員さんは、アタシのことを覚えていて、「お客様を紹介してくださった」と、他の店員さん(社長さんかも)に紹介してくださった。

番町「この方ね、とっても版画に詳しいんですよ。習われているんですか?」

オジャラ「ああ、今、お金がなくてお休みしています。」

という殺伐とした会話。

オジャラよ、せっかくのチャンスに、版画の一枚でも、見てもらうべきだったんじゃないのかよ?

版画どころか、絵も休業って感じかしらね。

まあ、作品(コンテンポラリー)は増えているんだけどね。

昨日も新作を、外のショーケースに飾ったもの。うん。

新作というか、人の作品というか、コラボというか、説明不能というか、、、、、、。

写真を撮影し、HPにアップする気力が残っていないだけ。

解説をつけるきにもならないしさ。

かといって、説明しないと(否、説明しても)理解に及ばない人というのも多数いるはずなので。もう、そういうことを考えるのが面倒になってきている。

クリストさんの素描を見る。

値段は出てなかったけどな。

カワマツさんで見たやつよりも、ずっと絵がヨカッタし、サイズも大きかったので、4-5倍の値段はすると思う。

なんという画力なんだ。

アタシは、この絵はオーラでまくりで、スゴイわぁ

と思って、引き込まれたら、

「ああ、クリストの絵かぁ」

という理解。

名前などみなくても、サインなど見なくても、創作者の作る作品というのは、そういうものなのである。

ただ、似ている作品を作っている人も沢山、世の中には存在するので、ねんのため、サインや名前も見るということに他ならない。

あの、人の絵に似ているっていうのは、何なんだろうね。

ああでも、アタシの絵も、よく、人の絵にソックリだとか言われるからね。

全くの素人さんが、自分の知っている絵を何とかつなぎあわせて、似ている絵を探して、ほめようとするという場合がよくある。もう一つは、ホントウは、ちっとも似ていないんだけど、違いが分からないというタイプの人もいる。

全く似ていないのに、似ていると言われると、あっちもコッチモ迷惑なんだけどさ。汗。

平面の場合、表現に限界があるからね。似ないというのが難しい。

そこから脱出して、自分の表現を手に入れることができなければ、画家として成功することは有り得ない。

右の三枚は、書ではないんだよね。

ドクターマーチンのインクで紙に素描。

文字だし、色が黒だから、書に見えるけどね。

でもまあ、松田正平センセイの書も、クマガイモリカズ先生の書もしょぼかったもんなあ。

人気があるから仕方が無い。

あんな書だって、欲しい人には、何百万円の価値がある。

それが美術品というマジックなのである。

特に、お茶会なんかを開くときには、色がついている掛け軸とかはタブーらしいからね。

それはそれでくだらないんだけどさ、そういう、やるせない部分を否定していては、美術商にはなれないということであろう。

松田正平の書なら、まあまだいいかなあ。50万円かぁ。似たのを自分で書いて、貼っておこうみたいなね。笑。

正統派の書家から見たら、我慢のできない域。その自由さや、(見る人に媚びない)下手さがね、目の肥えた人の心をつかんでいるということになる。

クマガイセンセイのだったら、油彩を買いたいし。

頑張って手に入れられるぐらい、アタシもイイ絵を描かなくては、、、、。汗。

というかさ、書はまた書きたい。

おじゃら画廊

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