◆◆◆ 1509 ★ エイプリールフール  ◆◆◆

2010.4.1 更新

性格的なものだろうとおもうが、アタシは、正直なのがとりえで、そういう意味からも、ウソというのはつかないことにしている。

昨今の企業ぐるみのエイプリルフールサプライズには、なんか、趣旨違うっていう気がする。

でもまあ、人をビックリさせるって話であれば、現代アート的な部分もあると思う。

エイプリールフールだと思うので、こちらも、騙されないぞ。何を聞いても驚かないぞ。

と、決意も固く、イロイロな場面に遭遇するわけだけど、やっぱり、くだらないウソに心が乱れてしまう、笑ってしまう、怒ってしまう、

そういう話、そのものが現代アートということになる。

毎週土曜日は、資源ゴミの日で、アタシは、7時頃から起きて、ゴミを捨てに行かなければならない。

ホントウは、「8時までに捨てること」というキマリがあるのだが、7時半ごろ回収にきてしまうので、その前に、捨てにいかなければならないのだ。

そのあと、ラジオ放送を聴いていたら、ヤマモトヨーコ先生が、ゲストで出演されていたので驚いた。

何でも、また全国を巡回する展覧会をされるらしく、今回は、アリス、御伽噺系、新作いくつかなどらしい。

スゴイよなあ。

自分の展覧会の宣伝に、朝七時からラジオ番組に出演したくないよ。まあ、収録かもしれないけどさ。

この時点で、アタシは、ヤマモトヨーコセンセイのようには成功しないのだと悟ることができた。

そう。自分を知ることは大切である。

生活というのがある。

ガツガツと稼げば、お金は入ってくるけど、生活が乱れてしまう。

ムリをすれば、病気になってしまう。

別に、ネガティブな話をしているということではない。

考えただけでも、メンドイと思ってしまう。トシかなあ。

イロイロなコンテンポラリーの展覧会もあるので、そういうところに出したほうがいいのかなって、内心思ったりもするけど、千住以外ではやらないことに決める。

マルイで区展はあるし、芸術センターでも、公募はある。

そのほか何もないことを考えれば、別に、横浜まで行く必要がない。作品を持って、横浜まで通う根性も、電車賃もない。

イラストの協会の展覧会は、理事だから仕方なくだしているけど、あとは、自分の個展が二回。

そうでなくても、毎月、ギャラリーで、展覧会を開いているのである。

欲張るのはよそう。

ギャラリーは、だんだんと知名度がアップしてきて、アーティストの人も、普通に流れてくるようになってきた。

最初は、揉み手で、趣味の会かなんかの展示を中心に、貸し画廊を展開しようという計画だったが、へたくそな絵をほめたりできないという自分の性格では、ムリということも理解できた。

例えばこんな感じ

「ずいぶんと絵がヘタクソね。もう少しなんとかならなかったの?ちゃんと描けば、もっと作れるんじゃないの?」

というやりとり。(誰にでも言っているワケでもないのだが、ホントはもっと力が高いのに、力を抜いてくる作家さんも、いないわけではない。)

そんな絵だと来た人にバレたら、作家生命はそこで終わってしまう。

絵の道というのは、厳しい道なのである。

アタシの言葉にアタマに来たひとは二度と来ないし、もっともだと思い、前に進みたい人は、また絵を出してくる。

まだ、これから、絵のことを学びたいという、力のある作家さんも集まってくるようになっていて、そういう人たちと、アートとは何か、自分の絵は、どうならなければならないのか。

そういう話をするほうが、私のギャラリーには合っているのだということが分かってきた。

ギャラリーには、

「考える、種になることを」

と、開店のときに作った、大きな看板が展示してある。

そうして、ヘタクソな書だったよなあと、情けなくなりながら、それでも、伸びやかに、なんの恐れもなく作っていたあのころの作品には、力があるなと思ったりもする。

最近は、たいした作品は作っていない。

正確にいうと、コンテンポラリー作品とか、バイト先で使うエプロンやヘッドドレスなんかを作っている。

コンテンポラリーの作品は、公開しても、皆さんが嫌なキモチになるだけかもしれないし、ヘッドドレスは、それはそれで、アタシがそれを身に着けるというだけで、現代アート的なインパクト。

この前、ヘッドドレスでバイトをしてみたんだけど、常連のお客様も気づいて、ハッという顔をするんだよね。

「あっ、メイドさん」

みたいなね。

これはこれで、現代作品としてアリだよね。うん。

そういう、お客さんが驚く顔をスナップにして並べたりしてね。

という感じで、人生は楽しい。

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