◆◆◆ 1454 ★ 平山郁夫さん天国へ  ◆◆◆

2009.12.2 更新

うっひょー。

2日午後0時38分、脳こうそくのため、日本画家で文化勲章受章者の平山郁夫(ひらやま・いくお)さんが、東京都内の病院で死去した。79歳だった。

広島県生まれ。東京芸術大卒。前田青邨に師事。

1953年、再興日本美術院展に初入選した。以後、院展で受賞を重ね、日本美術界をリードした。73年、東京芸術大教授。89年。同大学長。毎日新聞特別顧問を務めた。

前田青邨に師事というのが、最もスゴイと思われる部分。

前田青邨といえば、昭和天皇の奥様の皇后様の絵の先生だった。

以前、平山郁夫さんのテレビ番組を見たときに、大きな屏風にラクダの絵が描いてあるのの奥に、10号とか6号のらくだの絵も沢山あって、

ああ、絵で稼ぐというのは、こういうことなのだと学ばされたことがあった。

同じ絵(売り絵)を、いくつも描いて売りさばく。

らくだといえば、平山郁夫である。

若い頃のお釈迦様の絵など、本当に心が動かされる躍動感を感じたが、そこからさらに抜け出でて、日本画の目指す、静やかなる動とか生を描いた画家だったと思う。

まあ、何処を目指すのかというのは、作家が人生を貫いて決める話である。

創作が業なのであれば、稼いだ者が王。

そういう意味では、彼は、王道の画家であったと思う。

人はいつかは死ぬものなのだから、別段、いつこの世を旅立ったといっても、不思議ではない。

思い残すことがあったかといえば、それはあったと思う。

画家なのであれば、いつ死んだって思いは残るはずである。

生きていれば、あと10年は描ける。

というか、93歳で、まだ絵を描いている作家さんをアタシは知っている。

その事実は、本当にスゴイ話であり、画業というのは、本当に、一生の仕事なのだと心を動かされる。

ご冥福をお祈りします。

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